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正当に物理的にドローとスライスを打ち分ける方法は2通りあり、そのほかの方法には天才と凡人が使う2通りがある。凡人は手首の使い方でドローとスライスを打ち分ける。

ドローを打つときには手首をいつもより多めに返し、スライスを打ちたいときには手首の返しを押さえてボールを運ぶように打つ。天才はただドローを打ちたいと思うだけでドローし、スライスさせたいと思うだけでスライスボールを打つ。

物理的に正当な方法は、ニクラウスの方法とタイガーの方法だけしかない。ニクラウスはドローを打ちたければフェイスを伏せて構える。スライスならばフェイスを開いて構える。ところが素人がこれをまねすると失敗する。かなり上手なゴルファーでもこの方法を使うゴルファーは極めて少ないだろう。理屈は実にシンプルだが、大変難しい。

タイガーははっきりとスライスを打つ場合にはボールをカットし、わずかなスライスの場合はグリップを短く握り、ドローを打つときにも明らかなドローにはヘッドをインから入れるが、軽い場合にはシャフトを長く握るだけで済ます。ライ角の変化を利用する極めて当たり前の方法だ。

クラブを短く握るという話が、常に距離のコントロールという話に関連してしか出てこないような、赤星四郎から一歩も進歩していない言わばゴルフ文化的に極貧の日本では、タイガー・ウッズの方法は知られていないが、プロは誰でも知っているだろう。

クラブを短く握っても必ずしも距離は落ちない。黙って打てばライ角が変わる分スライスが出るだけだ。どんなにスライスに悩むビギナーでも、つま先上がりの土手に止まったボールをスライスさせることは出来ない。その逆が、クラブを短く握る最大の意義である。

もう一つ、理論的には短く握るといつもより高いボールが出るはずだが、いろいろと別の事情が交錯して、話はややこしい。短く握ると距離が落ちるという話は、ボールが高く上がる分ランが少なくなるということで、ま、いいか。

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