« 0002 | トップページ | 0004 »

生まれてこの方一度もヒーローになったことのない哀れな愚か者が、たまたま人に先んじてゴルフを始めて、歪んだ道具に慣れると、歪んでいない初心者に対して、自分が優れているかのような錯覚に陥る。

それは手品を披露して見せるのに似ているけれど、手品は手品とわかっているから、やって見せる方も見る方も、お互い楽しんでそれで済む。

ところがゴルフがある時点までは手品に過ぎないということを知らない三流の手品師ゴルファーは始末に負えない。自分自身がたかだかごく簡単な手品をやっているに過ぎないということに気付かない。

種を明かせば道具に仕掛けがあるだけの話なのだが、愚か者はそれがわからないから、まるで自分が超能力者のような気分でいる。

その点プロゴルファーは手品の種を明かしてなお、見る者に感動を与える。いわば手品の先の超能力がプロの見せ場で、またそこまで行ってこそプロだ。シングルに毛の生えたようなのはプロではない。

プロが教えるのは仕事だからだが、アマチュアゴルファーが他人にゴルフを教えるのはほとんどの場合犯罪に等しい。

門前の小僧がお経を読むのはほほえましいが、説教はできない。手品師が種明かしをするのはいいが、手品と知らないで手品を見せている本人に種明かしは出来ない。

もしもあなたが上手なゴルファーであれば、家族以外の人から教えを乞われたときには、「私は他人に教えるほど下手ではない」と答えなさい。

« 0002 | トップページ | 0004 »