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ライ角が立ち過ぎているアイアンを使うのが日本人ゴルファーの宿命らしく、もう120年は続いている。この先日本人の平均身長がアメリカ人と同じになるのに何年かかるか調べないと何とも言えないけれど、それまではやむを得ないことのようです。

その昔、日本人の平均身長が今よりもっと低かった頃に、しかもゴルフクラブは輸入物しかなかった時代に、ゴルファーはどうしていたかというと、シャットフェイスを使っていました。

靴が並んでいる玄関先のタタキから家の床までの高さは測ってみたら23センチありましたが、玄関の床でロングアイアンを構え、ヘッドを床から前に飛び出すようにして気分良く構えたとします。さて、ヘッドのソールはフロアと同じ高さにあるでしょうか。まずないでしょう。

私はクラブのライ角を自分の身長に合わせてあるのでフロアの高さとほぼ同じになりますが、ライ角の立った、輸入物のミドルアイアンを構えると、ヘッドはタタキに並んでいる靴の上に乗ってしまいます。いくら背伸びをしても、縦振りにしても、自分の足の裏の高さまで来ないでしょう。(ドライヴァーだけは私も同じ状態です。)

そういうとき、昔のゴルファー達がどうしていたかというと、ボールを右足寄りに置いてシャットフェイスで構えたのです。もう一つの方法はシャフトを短く切ることですが、それでは距離が出ません。

ウッドには広いソールがあるのでヘッドをポンと置けば全ての要素は決定してしまいます。しかしアイアンのソールはわずかな面積しかないので、フェイスを何処へどう納めるかは、ある程度ゴルファーの自由です。

ヘッドを足下の地面の下に10数センチも潜(もぐ)らせて初めてアドレスが決まる、というようなライ角のクラブを、右方向へ少し動かせば、だんだんとヘッドはタタキから上がってきて、いつかはフロアのレヴェルまで上がります。

それは見方によれば小さなバックスイングのようなものですから、この時フェイスは開いてきています。そのフェイスをスクエアになるよう握りを変えるわけです。そうやってシャットフェイスのアドレスが完成します。

そのフェイスを真上から見ると、7番アイアンのロフトが5番アイアンのロフトになっているのです。しかし5番アイアンの飛距離にはなりません。ボールは普段の7番アイアンのショットより低く飛び出します。

けれどそうやって打たれたボールは途中から急上昇し、普段の7番とさほど変わらない飛距離とランが出ます。私にはそんなパワーはありませんからマネは出来ませんが、昔のプロは皆そういう球筋のボールを打っていました。

なぜこんな話を書いたかというと、スイングを改造していくうちに、知らぬ間にボールを置く位置が以前と変わってしまったことに気付かず、迷い道に入り込んだからです。今回はすぐ気付きましたが、これまで何十年もスイングをしてきて、そこに気付かないで長いトンネルを何度も通ったのです。

何処(どこ)がいいとか正しいとか、そういう言い方はわかりやすい反面、例外を置き去りにする部分がありますし、その例外がかなり大きな範囲を占めていることもあります。

私のように人生そのものが例外的な人間に限って、そういうところにはとても神経質で、出来るだけ優しい表現を心がけるものです。文章は決して易しくありませんが。

シャットフェイスでライ角の不当を回避するのは良い方法ではありません。自分に合ったライ角のアイアンを選びましょう。と言っても、ないんですが。唯一の方法はライ角を変えることです。

軟鉄のアイアンで、価格の高いものはかなり曲げても折れません。私が中古のプロモデルを買うのはそのためです。特にミズノのアイアンに使われている鉄は品質が確かで、軟鉄であれば大抵必要な角度曲げても、今まで折れたことはありません。 筆者

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