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人の腕は左右大体同じ長さに出来ている。ゴルフクラブを握るときに両腕を真っ直ぐ伸ばせばおかしな話にならないか。順当に考えれば左腕が少し短くないと計算が合わない。

直接腕の長さに言及したわけではなかったのだが、この手の話を最初に口にしたのは多分あの中村虎吉さんである。虎さんは特に猿腕のゴルファーについて話をしたのだが、実はそれは猿腕に限らない。

腕の長さが同じなのに、どうやって正しくクラブを握ることが出来るかという、普遍的問題である。これは実際ロボットを作るときなど、全てをまじめに計算しなければ済まない状況では必ず起きる大問題である。

人間というのはすごく融通がきくマシンなので気付かないが、たとえばコンピュータを使うとき、コンマとピリオドを打ち間違えただけでエラーになるように、マシンは忠実であるが融通は全くきかない。

グーグル検索では「もしかして…・」という救済があるが、プログラムソフトなどは馬鹿野郎と機械を放り投げたくなるほど間が抜けているから「左右の長さが同じ腕ではゴルフクラブは握れません」と言ってくるに決まっている。

どうやればクラブを握る理屈が作れるか。ひとつは右肩をちょっと前に出して左肩を引いた形を取ることだが、これは左右対称のアドレスにならない欠点がある。もう一つが左のヒジを少し曲げることである。

日本人は圧倒的に右利きが多いが、そういう民族はきっと右腕が左より長いだろう。したがってクラブを持つには便利だ。その点カナダなどは右利きと左利きが半々いるのではないかと思わせるほど左利きは普通だ。だから歯医者のイスに左利き専用のがあるらしい。

箸を持つからそうなるのだが、この文化をやめると手先の器用さに影響するので、一概にどちらがいいかはわからない。私は両刃の包丁が嫌いで片刃専門だが、左利き用の片刃は見たことがない。剣道や習字などもある意味不当で、左利きを差別してしまう。区別は大事だが差別はいけない。

さて、左右の腕の長さを調整して何とかそれらしくクラブを握るのだが、左ヒジを少し曲げると奇妙なことが起こる。ボールが真っ直ぐ飛ぶのである。スライサーはスライスがとまり、ホッカーはホックがとまる。

ドライヴァーを構えた状態で、ちょっとスライスしてしまったときのようにフェイスを開いた格好をして、そのとき左ヒジをちょっと曲げて引っ込めると、フェイスはスクエアになる。不思議なのは逆にちょっとドローしたときのフェイスを作って置いて左ヒジを引っ込めて短くしても、やっぱりフェイスはスクエアに戻ることである。

なぜそうなるのかは、整形外科でも特に腕が専門の人に聞かないとわからない。フルショットするのには不都合だが、背に腹を代えられないゴルファーには一考の価値はある。左ひじをやや曲げて打つプロゴルフアーは最近ではほとんど見なくなった。しかしコロガシやバンカーショットでは今でも見かける。

ビリー・メイフェアの左腕は伸び切っていないし、無論杉原さんは曲げて使う。一般的にショットメイカーと言われるプロには左ヒジを突っ張らないスタイルが多いが、私はむしろティーショットを曲げてスコアにならないゴルファーにドライヴァーでこの手を試みたらどうかと思っている。筆者

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