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思うに、日本人ゴルファーは世界一雨に弱い。雨でスコアがボロボロになるゴルファーを見ていると一つはパワー不足、もう一つはアイアンマットが原因だと思う。マットの上はヘッドが滑るからボールを打てるが、ぬかるんだライではヘッドは地面に突き刺さる。

パワーがないかあるいはインパクトでしっかりクラブを握る習慣がないと、雨の日のウェッジはグリーンまわりでなくても全部ザックリやる。ショートアイアンも地面に打ち込んだ途端動かなくなり、抜けない。普段通り打てるのはティーショットだけだ。

しかも一般のゴルファーは「コロガシの法則」を知らない。だからぎりぎり短いクラブで打つ。短ければそれだけロフトは寝てくる。6番より8番の方が寝ている。それだけ地面に刺さりやすくなる。コロガシ屋は常に出来る限り長い、ロフトの少ないクラブで打つ習慣があるから地面に刺さりにくい。

マットで練習するゴルファーはトップを嫌う。練習場でトップすると恰好が悪い。しかしゴルフ場ではそうでもない。恰好が悪かろうがミスショットだろうがいつも通りの距離は打てる。マットでダフってもボールはカッコよく飛ぶ。それが間違いの元だ。

雨の日はグリーンが難しい。転がりがどうこうという話ではない。遅いグリーンが悪いのではない。そもそも普段から速いグリーンは難しいと言っているんだから遅くなれば喜ぶべきだろう。問題はカップの位置だ。雨でグリーンが使えなくなればゴルフ場は大損する。

そこで雨が予想される場合、カップはグリーン上にある饅頭(まんじゅう)のてっぺんに切ってある。そこは水が溜まらないからだ。だから外れると落ちていくし斜めだと曲がりがきつくなる。とても難しいところにカップがあるので雨の日のグリーンは大変だ。

(ついでに、お客が少ない日にゴルフをすると、すごいところにピンが切られている。ほとんどグリーンエッジから2メートル。奥でも手前でも、とにかくグリーン上には違いないでしょ、というところに切ってある。)

ショットが駄目でパットも駄目になるから雨の日はスコアに換算して10打以上悪くなる。しかしアイアンマットで練習したことがないゴルファーのスコアはグリーンの分だけしか悪くならない。

ボールを正確に打つ技術がないなら、雨の日はトップを打つよう心がける。たとえボールに切れ目が出来ようと、ボールだけ打つ。芝にも土にも絶対に触らない覚悟でボールを打てば雨の日もさほど怖くはない。特にウェッジは持たない。私がいつも言っているように、50ヤードをスプーンで転がす方が安全だ。

雨でボロボロになることを知っている日本人ゴルファーは雨を嫌う。雨だとやめてしまう人もいる。しかし雨の日のフェアウェイほどすぐれた練習場は他にない。特に普段アイアンマットで練習する人には最高の練習場だ。雨の日のフェアウェイでうまく打つ感じがわかれば晴れた日にはもっとうまく打てる。

そんないいチャンスを逃していてはうまくなれるはずがない。雨の日こそゴルフ場へ出かけるべきだ。ゴルフ場も雨の日は半額にでもしてお客さんを呼んだらどうか。

ゴルフというスポーツは自然を相手にするのを特徴としている。だから雨も風も非常に大切な要素で、それはコースの設計と同等の価値を持っている。私も雨は嫌いで、雨の日はゴルフをしないよう心がけているが、スタートして途中から雨になった場合はそれなりに楽しむ。スポーツとしてゴルフをする場合は棄権することは恥ずかしいことだからだ。

日本人はただスコアに執着するあまり、ゴルフというスポーツを誤解している。雨の日の95は晴れた日の83より偉(えら)い。当然偉い。不良馬場の2分5秒は良馬場の1分58秒5より遙かに偉いのと同じだ。それを知ってゴルフをしていただきたい。筆者

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