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数あるスポーツの中でゴルフほど研究されたスポーツはない。野球のバッティングフォームをしのぐ細かさで研究されてきた。テニスコーチの私は、スイング研究の手法というか、細かく分解していく手順をゴルフで学んだ。

バックスイングという言葉は日本語だが、とにかくスイングにはバックスイングとトップオブスイングとダウンスイングとインパクトとフォロースルーがある。フィニッシュもある。テニスではそんなことは考えていなかったので用語がなかった。その定義もなかった。

たとえばトップオブスイングはどこなのか、それは簡単な話ではない。腕が一番回ったところがトップだとすると、シャフトが一番回ったところはトップではなく、ダウンスイングを始めた直後だから、トップが深いとか浅いという話が出来なくなる。

ゴルフ理論はそういうことをひとつひとつ定義して進化してきた。どれほど沢山の理論があっても用語は共通して使える。だからわかりやすい。

私が初めてスワンネックを作ったとき、リヴァースグースという言葉を使った。グース度というものを定義した。それがないと困ったからだが、当時はメーカー製アイアンのスペックにグース度は記載されていなかった。

最近になってプログレッションという用語が表示されているが、それはたぶんグース度のことだろう。私はヘッドのトルクということをよく言うが、これはまだ定義されていない。

シャフトのトルクというのはシャフトのねじれ具合のことを指す。私が使う「ヘッドのトルク」とは水平に置いたクラブのブレードが垂直に対して何度回っているかを指している。ソールの方から見て、垂直を起点にして反時計回り方向(5時の方向)へ傾いていればプラス何度、滅多にないが逆の7時の方へ傾く度数をマイナス何度と表示する。

どう置いても置いたまま停止するクラブはトルクゼロと表示する。最近のパターにはトルクゼロのものがきっとある。実際にはどのようなアイアンもかなりハッキリと度数が出るので、それによって自分のスイングでボールがどの方向へ飛びだし、どんな球質になるのか、スペックだけで大体わかる。

ヘッドのトルクがマイナスのアイアンは市販されていないが、おもしろい当たり方をする。打球感が非常に悪くボールも飛ばないが、場合によって、スイングによっては利用価値がある。

もう少しするとメーカー製のアイアンにヘッドトルクという項目が表示され、プラス23.7度とか、プラス24.3度というように自分でヘッドトルクを選べるようになる。

オデッセイのパターグリップはスクエアに挿入されていないような気がする。正面の平らな部分がかすかに左に傾くように取り付けられている。間違いなく意識的なもので、握ったとき違和感が出ない角度だ。

これがたとえほんのわずかでも右に回っていると左腕が窮屈になって握った感じがすこぶる悪い。自分でグリップを差し替えられるなら、パターのグリップだけは自分の気に入った角度で差し込んだ方がいい。これもまた度数とその表記の定義が表示されるようになるかも知れない。 

どれを取ってもゴルフボールの行方に大きく影響するのだから、ゴルフ用語はこれから先ももっと進化していくだろう。筆者

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