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普通のパッティングスタイルでは気にならないだろうが、前向きパットをすると、パターのトルクが見えてくる。それはちょうど初めてフーコーの振り子を見たときの感動に似ている。

前向きパット用に改造したパターがある。10本くらい作って、今は手元に5本ほどあるのだが、このうちの4本はピン型の普通のパターから作られている。改造と言ってもシャフトを立てて、ライ角を90度にするだけだが、それで練習していたらおもしろいことに気付いた。

ボールを打った後のフィニッシュのところで、どうしてもパターフェイスが左を向く。そんなことをしているつもりはないのに、どうしても左を向くのが不思議で、いろいろと握りを変えてみたが、左に向かないような握りはかなり手首のねじれた、不自然な握りになってしまう。

初めのうち原因は全く分からなかったが、試しに前向きパットを始めた初期からずっと使っているゼブラ型のパターを使ってみると、フィニッシュは完璧にスクエアになっている。このパターだけはシャフトがヘッドのセンターに差してあるので、ヘッドにトルクがない。

気が付いてみれば当たり前だが、パットのように軽くゆっくりとしたタッチのストロークで、こんなにトルクが出るとは思いもよらなかった。コンヴェンショナルな横向きのパッティングスタイルでは、当然トルクを考えて打つので問題ないようにも思うが、それを考えないで打つと大問題だ。

真っ直ぐ出したつもりなのに左に飛び出すのは、打つのが遅かったわけで、逆に真っ直ぐ打つつもりが右に出てしまえば、それは打つのが早すぎたからに他ならない。フィニッシュでパターヘッドがトルクによって左を向くということは、バックスイングでは右を向く。

それを手の構造とか体の構造のせいだと思っていたら大間違いで、たとえ手首をねじってでもリニアに、つまりスクエアにバックスイングし、スクエアに打ち出そうとしても、パターのシャフトがヘッドの真ん中に刺さっていないパターでは、それは不可能だ。

何しろ完璧なリニアスイングであるところの前向きパットで、フーコーのふりこよろしく、ヘッドはだんだん左を向いていくのだから。それで、普通のパットをするゴルファーは、シャフトがヘッドの真ん中から出ていないパターを使う場合、「真っ直ぐ」という考え方を捨てなければならない。

ボールに当たるときに「真っ直ぐ」であればいいのだし、それしかできないのだ、と考えねばならない。真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出そうというイメージを使うには、少なくともパターのシャフトはヘッドの真ん中から出ていなければ不可能だ。

パットは難しいショットで、ラインが読める読めない以前に、予定の方向に打ち出せる確率が、ドライヴァーと変わらない。不思議だけれども、実験的にそうなっている。それは私が特別に下手だからかもしれないが、それにしても、ボールの置き方一つで、明らかに打ち出したときの方向が変わってしまう。

練習用の人工芝でさえそうなのだから、グリーン上にボールを置くときには、芝生の感じに対して、どう置けばどういう風にボールが出ていくのか、余程研究しなければならない。そうしないと、せっかく正しく打てたと思っても、ボールはあらぬ方角へ飛び出すだろう。

強めに打つ方が芝生の影響を受けないというが、それは転がり出した後の話でなく、転がり出す瞬間の方が影響は大きい。強く打たなくていい短い距離の場合は、いつにも増して慎重にボールを置かねばならない。

グリグリと押しつけた方がいいか、あるいは出来るだけ軽く乗せるのがいいか、あるいは一端グリグリやった後、そっと乗せるのがいいか、それはパターの上手なプロに聞いてみよう。

N. B

パターのライ角は78度以下という規定がある。つまり真っ直ぐ立てたところから12度以上は傾けなければならない。実際これで前向きパットの威力は半減する。それでもなお、すごいパッティング方式に変わりはない。筆者

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