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なぜゴルフでは昔からプレーフィーとかラウンド代と言わずにグリーンフィーと言うのか、その意味を改めて納得させてくれるゴルフ場の一つが白鳳である。パットが馬鹿に下手な私は、白鳳で50パットは当たり前。残念なことに、そういうゴルフ場はヴィジターに嫌われる。いいスコアが出せないし、メンバーの方がグリーンに慣れているからヴィジターは勝てない。

このようにグリーンフィーがなるほどグリーンフィーだと思えるゴルフ場は数が少なくなってきた。しかしゴルフのおもしろさはやはりグリーンだ。パットが下手ならば、ベン・ホーガンのようにショットで補えばいい。卵ケースのようなグリーンが平坦なグリーンよりおもしろいのは、イマジネイションを楽しめるからだろう。

もっとも、最近のゴルフ場はフェアウェイの方も平ら過ぎる。本来は浜辺から沖のヨットを眺めるがごとく、ヨットもフェアウェイ上のボールも波間に見え隠れしなければいけない。そういうフェアウェイを持っているコースでは、ボールが平坦なところに止まっている方が打ちやすいから、ティーショットではただ飛ばすだけでなく、平坦な場所を選んで飛ばすという選択肢が生まれる。

前にも書いたが、170のパー3でティーグラウンドの前に木の枝が覆い被さっていれば、プロが7番私が3番という、いつも決まった張り紙のようなことはなくなる。幾ら飛ぶ人でもその枝が邪魔で7番は使えない。そうなるとゴルフにイマジネイションが要求される。いつも3番で打たなければならない私の方が有利になることさえあるだろう。つまりゴルフがおもしろくなる。

どうもアメリカのゴルフツアーを見ていると、ベルトコンヴェイアーに乗ったゴルファーが次々と運ばれ、ちょっと形が悪いとか角が欠けている製品を、検査員が抜き取っている、そんな工場をのぞいているような気になることがある。その点ヨーロッパツアーはスイングも実に様々だし、いろいろなライからいろいろな打ち方でピンを狙っていく。プロゴルファー一人一人のイマジネイションの違いがおもしろい。

世界一の規模を誇るアメリカのツアーが、ゴルファーにもう少しイマジネイションを要求するようなコースで開催されれば、ゴルファーもそれが当たり前に思えるだろうから、白鳳のようなコースでプレーすることの楽しさがわかるのではないか。白鳳に限らず、グリーンがおもしろいゴルフ場はおもしろい。パットのド下手な私が言うのだから間違いない。

白鳳より速いグリーンは他にもあるが、白鳳のグリーンは芝生が普通のゴルフ場と違う、と思う。芝というより苔(こけ)のような、やわらかくてしっとりとしたものがべたっと密生している。こういうグリーンは海外の名門にはあるが日本では白鳳しか知らない。もっとも日本のゴルフ場は数えるほどしか知らないので何とも言えないが。

白鳳の宣伝をするいわれはないが、一度そういうグリーンを経験してもらいたいと思う。ゴルフがもっと楽しくなるから。もう十何年も行っていないが、たぶんグリーンは変わっていないと思う。筆者

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