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ジガーという道具を御存知だろうか。パターのフェイスにロフトが付いているクラブと言ったらいいか、バッフィーのシャフトを34~36インチくらいに切ってパターと同じ長さにしたクラブと言ったらいいか、よくわからないが、これはコロガシの秘密兵器だそうだ。

ロングアイアンでコロガシするのと変わらないと思うのだが、ソールに厚みがある分使いやすいらしい。日本では見かけることがなくなったが、公式競技に出るつもりのあるゴルファーなど滅多にいない世界では結構使われている。

 
公式競技に出るつもりがあるゴルファーは、300ヤードをスプーンで打つし、170ヤードをウェッジで打つからすぐわかる。元々そういうゴルファーが練習の末に飛距離を落としてスコアを上げるというパターンで上手になっていくのが一般的だ。

 
誰かが使用禁止にした次の瞬間から、それを使ってゴルフを楽しんでいるゴルファーを時代遅れの馬鹿者呼ばわりするという不思議な性質は、日本人の異常さの一つである。道交法は決して守らないくせに、ゴルフ場のマナーだって守らないくせに、何で道具の規制にそれほど敏感なのか、不思議だ。

ゴルフ場が使わないでくれと頼むのならば、そのゴルフ場で使わないのは当たり前だが、ジガーを禁止しているゴルフ場は、ない。私は使ったことがないのでジガーが3番アイアンのコロガシとどう違うのかわからないし、そもそもジガーというクラブを他のクラブと区別する方法がわからない。


スプーンを短く切ったら違反クラブになるのだろうか。ジガーが禁止された理由がコロガシが簡単に出来るからだとすれば、コロガシをジガーもどきのクラブですればいいから、スプーンやバッフィーが使われだした。タイガーが使って一気に一般化した感がある。

バッフィーのシャフトを切ってパターと同じ長さにすればいいのだが、古いクラブの再利用にもなるし、シャフトを切るだけで簡単だから、作ってみたらいい。スプーンでもバッフィーでもいいが、バッフィーの方がより簡単そうだ。

 
硬式だけが野球なら、軟式は何なんだ。問題はどちらがおもしろいかにかかっていて、どちらもそれなりならば、それぞれ楽しめばよい。ゴルフはゴルフ場で楽しむためにある。ゴルフ場が困ると言わない限り、どさ回りのサーカス団長の指示に従う理由は、ない。

前向きパターを使い始めた理由の一つが、規制の多いスタイルだったからだ。それほど入るパターなのかと思った。ラインをまたいで構えてはいけないという規制は、姿形がみっともないというのが主な理由だろうが、それについては私も個人的な趣味として異議はない。それにやはりパットがよく入るということもあったに違いない。

 
私のスワンネックが規制されるかどうかはわからないが、曲がらないから規制されるかも知れない。しかしそれならピンもブローニングもリンクスだって、なぜ規制されなかったかという問題が出てくる。そこには愛国主義と商業主義が見え隠れするが、ジガーを使うことにはそんな主義は見えない。

だとすると、ジガーを使ってゴルフを楽しむゴルファーを揶揄(やゆ)する性質というのは、案外パトリオティズムを生みだす神経組織と同じものなのかも知れない。実に危ない話だ。

飛び過ぎるドライヴァーの規制はやむを得ないが、規制がかかるということは、それらがゴルフに有利だということを証明しているわけで、だとすれば、規制にかからない範囲で、出来るだけそれらに近いものを使えばスコアが良くなるということでもある。

規制にかからないジガーもどき、規制ぎりぎりのスワンネック、そういう道具がしのぎを削る時代がやってくるだろう。しかし、ゴルフ場が使わないでくれと言うもの以外、何を使ってゴルフを楽しんでも構わない。文句を言う奴は、心が狭いか、頭が悪いだけだ。

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