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ゴルファーが言うには、アドレスのときに、アイアンのトウがわずかに地面から浮いている方が正しいのだそうで、それはクラブを振ったとき、ヘッドの重みの影響でシャフトがしなり、ヘッドが釣り竿のように垂れ下がる。そうなるとちょっと浮いていたトウがピタリと地面に張り付く、のだそうだ。最近のドライヴァーのライ角を調べてみたら、ウェッジと変わらなかった。

身長170センチが構えて約20度つま先が浮く。これで打ったらボールはどこへ飛ぶのだろうか。このクラブは身長を193センチにして初めてライ角がピタッと地面に吸い付くのだが、ティーを立てたらまたつま先は浮くはずだ。つまり2メートルの大男でないとフェアウェイからは使えない。果たしてトウダウンの話だけでうやむやに出来る問題だろうか。

もしそれが本トウに正しいのならば、ロングアイアンのヘッドよりショートアイアンのヘッドの方が重いのだから、シャフトはクラブの番手ごとに違った硬さのものを取り付けねばならない。フレックス9という固いシャフトを9番アイアンに使い、1番アイアンにはフレックス1という柔らかいのを取り付ける。5番アイアンはフレックス5だ。

アイアンを作るとき、シャフトは長目の定尺が用意される。つまり番手に従って切らねばならない。あなたのアイアンセットを見るとわかるが、ネックのところのシャフトの太さはみな同じだろう。つまり、クラブ屋は仕事の都合上、太い側つまりグリップエンドの方を切る。

そうしないと番手ごとにネックの穴の径を変えて制作しなければならない。それは手間だ。従ってグリップの太さは短いアイアンほど細くなるはずだが、それは簡単に補正できる。

私のアイアンは逆に作られている。シャフトを切るのはネック側の細い方だ。この方式で作られたアイアンは短くなるほど剛性が増し、硬くなる。長い方は先調子でキックがあるから飛ぶが、ショートアイアンになるにつれて胴調子になってキックしない分飛ばない。

しかしショットの安心感は短くなるにつれて大きくなる。こういうアイアンは自分で作るしかない。ゴルフ屋はシャフトが短くなればそれだけたわみも小さくなるという常識を言うが、試したわけではない。

私の方式で作られたアイアンは長さに応じた剛性感があって、微妙に使いいい。ショットに安心感が出る。これは普通のクラブセットでは味わえない。

もしも旋盤が使えるなら、そしてシャフト交換が出来るのなら、この方式でアイアンセットを作ることを強く勧める。旋盤が無くても私のようにカーボンシャフトでいいというなら話は早い。ヘッドに差し込む部分のシャフトをペーパーで削れば済む。ただ余程材質の確かなカーボンでないと失敗するので、信用のあるメーカーのシャフトを使って欲しい。

いずれにせよライ角はショットの方向性にかなりの影響を持っている。シャフトのたわみを補正したライ角、という絵空事に振り回されるより、剛性の高いシャフトを付けて、たわみ無しの真っ正直なライ角でゴルフをした方がいい。

それでヘッドのトウの底ばかりに傷が付いたという話を聞いたことは一度もない。誰のアイアンでも見てみるといい。ソールの傷はかかと側に多く付いている。それだけ無理なライ角のクラブを使っているということだ。

もしもトウの底に傷があるクラブを見たら、それはミスショットに腹を立てたアホが、クラブをどこかにたたきつけたに過ぎない。筆者

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