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サッカーのイレヴンが一人欠けたとき、ゲームは11人対10人になるが、そりゃ11人の方が強い、ということでこれをパワープレイという。もっとも本当に強いかどうかはわからない。(これ、日本人ならでは、の発想)

コンピュータに最新最速の演算素子を使い、ハードディスクと見まがうほど大量のメモリを組み込み、そういうコンピュータを使って力にまかせて出来の悪いソフトをそこそこ使える速さで動かす人たちをパワーユーザという。

メモリが640キロバイトしか使えなかった昔、プログラマは工夫を強いられた。それはわずかな材料でおいしい料理を作るのと似ている。そこには創意工夫の知恵があった。技術の進歩でマシンパワーが指数的に大きくなるに従ってソフト屋が知恵を絞らなくなった。(マイコン屋を除く)

私は何種類かのスイングを持っているが、飛ぶスイングと飛ばないスイングがある。飛ぶスイングより飛ばないスイングの方が正確だ。飛ばなければ誤差も小さいから、という理由は素人の世界の話である。パワーを技術にすり替えるアメリカ流のテクニックの意義がここにある。

ハンディ6あたりまでの平凡なゴルファーを別にすれば、スイングに悩むローシングルとプロゴルファーの大半は、スイングがパワーの関数だという事実に気付かないために、どちらのスイングがいいスイングなのかという疑問を一次関数的に解こうとする。

単利でしかモノを考えられない人が複利の借金地獄に落ち込むように、パワー関数は一次関数としては解けない。正確なスイングほど飛距離は出ない。従って普通のゴルファーの3倍のパワーを持っているゴルファーが、飛距離は出ないが正確なスイングを使えば、正確でしかも普通よりよく飛ばすことになる。これをゴルフ界のパワーユーザと呼ぶ。

従ってクラブ屋はどこまでも飛ぶクラブを開発すれば儲かる、という理屈が成り立つ。飛びが規制にかかれば、余分な飛距離を正確性に回せばいい、ということだ。これもパワーを技術にすり替えるテクニックで、技術に行き詰まった時や考えるのが面倒なときに便利この上ない方法である。

クラブ屋が飛距離の規制のために飛距離の夢から覚めないことを祈る。どこまでも飛距離を追求し、そのパワーを正確性にすり替える。沢山すり替えられるほど、正確に打てるクラブが出来上がるのだから、飛ぶクラブを開発することはすべての根元であり続ける。

すり替え方法がわからなければ、誰かに聞けばいい。筆者

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