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クラブいじりがしたくなって、知り合い数人に、いらなくなったドライヴァーはないかと声を掛けると、翌日一本頂くことが出来た。私のドライヴァーはもう15年くらい前のものだと思うので、とにかく新しい方がいいだろう。

バランスD1、重さ308グラム、シャフトS、長さ45,5インチというスペックだった。早速47インチに延ばし、グリップを太くして振ってみたら、これが恐ろしく重いのである。私が愛用してきたドライヴァーは365グラムあるのだが、先が軽い、感じがする。

新しいのはヘッドが効いていてシャフトがグニャグニャしている。これでSなら私のシャフトはXXSくらい硬そうに見える。とにかく何とかしないと使えない。このドライヴァーにはネジで締め込むようになっているウェイトが大小一個ずつ付いているので、10グラムという大きな方を外してみた。

これでちょうど今までのクラブと同じ振り味になった。この状態で全重は332グラムだ。私のより30グラムも軽いのに振った感じは変わらない。グニャグニャしていたシャフトもヘッドを軽くした分やや硬さを取り戻してそこそこになったが、それでも私のシャフトの動きの方が遙かに硬い。

バランスはどうかと思ったがバランス計が手元にない。前に作った簡易型のバランス調整器で古い方のドライヴァーのバランス位置を確認し、新しいのを乗せるとバランスは相当軽い。振った感じが同じなのに変だと思った。

ネジ式のウェイトは8ミリネジなので工具箱から8ミリネジを持ちだし、ネジの長さを調節して2グラム、5グラムのウェイトを作った。それらを取り付けて測ってみたがまだ愛用のドライヴァーよりバランスが軽い。

結局8.4グラムのウェイトを取り付けたとき、バランスが同じになった。元々のウェイトはカタログの公称値が10グラムで、実際は11.1グラムだったから、元に戻しては重くなり過ぎだったわけだ。

これで新しいドライヴァーは重量340.5グラム、47インチ、そしてバランスの数値はわからないが、ともかく愛用のものと同じバランスにはなった。クラブを長くするとバランスはかなり重くなるので、元がD1だったものを2インチも長くしたからにはグリップを太くした分を差し引いてもEの領域に近いはずだ。

さて、問題はここから始まった。全く同じスペックのドライヴァーが、振ってみると全く違うのである。私のドライヴァーのシャフトは非常に重いことがわかっている。ものすごく重いのである。

逆に新しいドライヴァーのシャフトは製造年代の差から考えて、ものすごく軽いはずである。最近のシャフトは50グラムというのさえあるらしいが、少なくとも私のドライヴァーに付いているシャフトは130グラム以下ではあり得ない。譲ってくれたシャフト屋さんが胸張って「重いぞ」と言ったのを覚えている。

二本のクラブを振って感じるその感覚の違いは実に興味深いものだった。新しいのはシャフトが軽い。つまりそこにはヒモのようなものがあるらしいだけで重さは感じない。だから感じるのはヘッドの重さと、クラブを振っている自分の手元の感触しかない。

それに対して古い方のクラブはシャフトが重いから明らかに棒を振っているという感じがある。そして遠心力というか向心力というか、棒の先で誰かがその棒を引っ張っているような力を感じるのである。

つまりシャフトが私を引っ張り、その力はインパクトに近づくほど、ヘッドスピードが上がるほど強くなっていくのを私の手が感じるのである。まるで綱引きをするような感じなのだ。おかげでスイングしている間ずっと、ヘッドの動き、その位置が手に取るようにわかる。

ところが新型のドライヴァーは変なのだ。トップからの切り返しでダウンスイングを始めた途端、何も見えなくなる。インパクトでもまだ見えない。棒が私の腕を引っ張ってくれる感じがない。だから想像の中でスイングするしかない。

重さもバランスも同じなのに、新しい方がとても重く感じる。ヘッドの重さだけが手に伝わるわけで、棒(シャフト)が引っ張ってくれる感じがないから、それに対向して体が踏ん張るべき方向が見えない。それで重たいクラブになってしまっているようだ。

私は長年硬いシャフトにこだわってきた。ねじれの少ない、つまりトルクのない、しなりの少ないシャフトなら、練習量が少なくても思った方向へ飛んでくれる。これは事実だ。柔らかいゴムの箸を使うようなことはしたくなかった。余程練習しないと食事が出来ない。

飛ばないのを承知で、そうやって硬いシャフトを使ってきただけなのだが、硬いシャフトを作るためにはシャフトの肉厚が必要で、当然そのシャフトは重くなる。しかし私は40年かかって初めて「シャフトの重さ」にも意味があることに気付いた。 筆者

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