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何をもってシンプルと言うか、言えるのか、それは難しい問題である。この頃グレッグ・ノーマンのスイングを思い出すことがある。彼はオーストラリアで最も有名なゴルファーだが、そのスイングにはさほど興味を持っていない。

最近はアダム・スコットがいるが、彼のスイングもまたノーマンの流れを継承している。背が高いとああいうスイングになりやすいのかも知れない。オーストラリアで本当に最も偉大なゴルファーと言えばピーター・トムソンだが、彼のスイングは古典的で普通だった。

私が最も偉大だと思うオジーのゴルファーはブルース・クランプトンで、それは彼のスイングのあまりの美しさのせいである。ちょっとシンプルとは言い難いが、シンプルから簡単という意味合いを外せば、シンプルなスイングなのかも知れない。

ノーマンのスイングは左腕でクラブを引っ張るだけである。背が高いのでどんなに引っ張り上げてもまだまだ十分な余裕がある。どこまででも引っ張り上げられるような感じだ。ノーマン自身のスイングはとてもぎこちなく見えるが、基本がシンプルなので、ボールコントロールは悪くないし、背の高さ分、飛距離もすごかった。

アダム・スコットも左腕で引っ張るが、右腕にも仕事をさせようという気分がある。それでノーマンほど個性的な感じはない。私のスイングも左腕一本だが、左腕だけで勝てるほどプロのツアーは甘くないようで、余程の体格がない限り、そういうスイングで一流になったプロは数が少ない。

しかしアマチュアにとって見れば、プレーするコースが短いから、左腕一本でも間に合う。普通のスイングは左腕をリードとしてネガティヴに使い、右腕でパワーを加える。一応そういうことだが、ダウンスイングの初期動作では左腕にも力が入る。

両腕の力加減が少しでもずれれば、コントロールが乱れる。左腕一本というのは、リードもパワーも両方とも左に任せることである。コンパスで円を描くとき、二本の足を広げると、軸足も斜めになる。円を描く方の足も斜めだ。

したがってコンパスをつまんでいる部分を回すと、その部分自体も空間的に動く。小さな円を描くように。ところが、軸足を真っ直ぐに立てたまま、円を描く方の足についている鉛筆や鉛筆の芯を伸ばして紙まで届かせればどうだろう。

この場合、つまんだ指を回して円を描いているとき、軸足はほとんど真っ直ぐに立ったままで回転する。つまりコンパスを回す指の部分が空間的に動き回らなくて済む。この方が安定する。ただし指で回すときに、一周回し切れなくならないよう、始めから考えておく。

左腕一本というのはそういう風なことだから、動きがダイナミックに見えない。指先だけがその場所でコンパスの頭をねじる。普通はコンパスの頭がグルッと大きく動き回るのでダイナミックに見えるのだ。

というわけで、これも一つのシンプルスイングである。 筆者

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