« 0628 右手スライスグリップの極限と困難 | トップページ | 618 シンプルなスイングとは(グレッグ・ノーマン) »

アイアンは地面に刺さるから、ウッドの方がいいと言い続けてきた。120ヤードだってウッドがあればウッドの方がいい。120ヤードを8番や9番アイアンで打って70ヤードしか前進しないゴルファーは珍しくない。ロフトが同じウッドならそういうことは起こらない。

本人が気付いていないだけで、ゴルフ場にいるほとんど90パーセントのゴルファーが、実はその「珍しい」ゴルファーである。たった10ヤードのアプローチにウェッジを使ってトップするかざっくりやるかの確率は合わせて80パーセントあり、うまくだるま落としに成功する確率は20パーセントしかない。しかも大きくショートする。これも気付かないだけだ。

ウェッジもフルショットならミスは少ないが、コントロールする量が多くなればなるほど難しくなる。しかしそれ以前に、ウェッジのフルショットの飛距離を、事実の140パーセントも多く見積もっているというか、勘違いしているゴルファーがほとんどである。

ウッドのデザインで作られたロフト55度程度のウェッジを考えてみるけれど、さすがにそこまで行くとヘッドの形がくさび形になって、普通のウェッジ同様刺さってしまう。やはりそこは5番や4番ウッドのコロガシが安全だ。

さて、どこまでのショートウッドが実用になるか、ショートウッドを作り続けている私が一番困っているのは、市販品のショートウッドにはストレイトフェイスがないということである。全てが激しいホックフェイスになっている。

穴の向きを変えることは出来ないからシャフトの先にアッセンブリを付けるしかないのだが、これがなかなかうまく作れない。かといってホックフェイスのまま使おうとすれば他のクラブのスイングを台無しにしてしまう。

なぜこのような激しいホックフェイスのショートウッドしか存在しないのかというと、それはアイアンを構えたときのハンドファーストなアドレスと同じ形を再現できるように、クラブ屋が考えてくれたからだ。

しかし、ショートウッドの意義とは、ウッドを打つときのスイングが使える点にある。ウッドのヘッドはアイアンより格段に軽く、しかもアイアンのようにヘッドの先に重さが集中していないから振りやすい。

ゴルファーは誰でもウッドとアイアンの打ち方を微妙に変えている。変えていると言うより、自然に違うスイングになる。したがってショートウッドのフェイスを、ハンドファーストでしか構えられないようにしてしまったら、ショートウッドの意味がなくなる。

ウッド特有のヘッドの軽さは残るが、そういうショートウッドがうまく打てる日にはアイアンショットはガタガタになるに決まっているし、ドライヴァーを含めた長めのウッド全部が当たらなくなる。スライスになるか、あるいはボールがいつものように上がらなくなる。恐ろしいことなのだ。

というわけで、私のショートウッドはみな、シャフトの付け根でカーヴしていて、それでスクエアフェイスなショートウッドになっている。構えたとき、何とも言えず打ちやすい感じがしてとてもいい。

誰にでも改造が出来るわけではないが、市販のショートウッドは使わない方が安全だろう。無理に使えばホックに悩むし、ごまかして使うと今度はアイアンがスライスする。ミズノはしばしば正当なクラブを作るメーカーなので、ショートウッドの意義に気付けば、スクエアフェイスのショートウッドを作るだろうと思う。それを待て。

私はもう何十年もゴルフ売り場へ行ったことがないので、もしかするとスクエアフェイスのショートウッドを作っている賢いメーカーがあるかも知れない。探してみてそういうショートウッドがあれば即買いだ。

ショートウッドの番手についてはメーカーごとに違うので番手でクラブは選べない。私はコブラとミズノの9番を持っているが、ロフトも飛距離も全然違う。175ヤード飛ぶのと130ヤード飛ぶのと、どちらも9番と書いてある。

一般的には11番ウッドあたりがショートウッドの限界ではないかと思うのだが、改造する元のヘッドが手に入らないのでまだ確かめられない。 ずっと昔から、私はショートウッドを使うことを勧めてきたが、市販のショートウッドは私の言うところのショートウッドではない。

130ヤードを楽に打つための本当のショートウッドとは、「払い打ち」が出来るクラブのことなのだ。アイアンは打ち込んで使うべきクラブだが、ウッドは地面の抵抗を受けないような「払い打ち」のクラブだ。

だからドライヴァーはティーアップまでして地面の抵抗を減らしているではないか。ホックフェイスのショートウッドならば、アイアンと同じ打ち方が出来ると考えたクラブメーカーの技術者達は全て、ナンセンスなのだ。それならアイアンを使えばいい。筆者

« 0628 右手スライスグリップの極限と困難 | トップページ | 618 シンプルなスイングとは(グレッグ・ノーマン) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0628 右手スライスグリップの極限と困難 | トップページ | 618 シンプルなスイングとは(グレッグ・ノーマン) »