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左利きの人でもゴルフだけは右打ちにしている人が多い。左利きの人が器用だということもあるし、日本には左用の器具が少ない事情もある。歯医者にも左利き用の診療台はあるが、日本では一般的でないらしい。体力と運動能力が同じ右利きと左利きの人がそれぞれゴルフを始めた場合、左利きの人の方がうまい。

ただし左利きが右打ちでゴルフをした場合に限る。プロ野球選手がゴルフがうまいのは当たり前な感じもあるが、その中でも特に上手な選手には或る特徴がある。一つは投手だということ。もう一つは左利きということだ。従って左腕投手が右打ちでゴルフをするときが一番強い。王監督始め、左利きが右打ちでゴルフをすると、練習量を同じにすれば他の野球選手はかなわない。

これは左手首の力の絶対的な差であって、右利きが左右の腕力のバランスが悪い所為(せい)ではない。ラウンド中に急にショットがおかしくなる原因の大半は左手首の疲れだと私は思っている。足の疲れはショットが乱れる前に気付く。だから自然に加減できるが、左手首の疲れは握力計などを持ち歩いて調べてみたことがない人は永久に気付かない。

力には動かす力と止(と)めておく力がある。止めておく力の方はややマイナーな印象だが、重たいものをぐっとこらえて支え続ける力とか、ステッピングモーターを静止させる力など、用途は動かす力より多いかも知れない。筋肉は動かす力と止めておく力の両方に使われるけれど、幾らか使い方が違う。

同じ筋肉なのに動かす力は強いが止めておく力は弱い、などという妙な話があるとは考えにくいが、実際にはあるのかも知れない。ゴルフでも動かす方の手首の力はラウンド中に弱くなる感じはないし、仮に弱くなってもショットに劇的変化は起こさない。つまりこの力の減少はミスショットに至らない。

ところが止めておく方の力は、ちょっとでもパワーダウンがあれば即座にミスショットを誘発する。そしてこの力はゴルファー誰もが多かれ少なかれ使っているにもかかわらずあまり気付かれることはないし、パワーダウンしたこと自体にも気付きにくいやっかいな力である。

ステンレスのコップとガラスのコップ、どっちが硬いか、という質問に子供は当然ステンレスと答える。とめておくパワーと動かすパワー、その性質の違いに気を付けるべきだ。

王監督は世界のホームラン王だが、元は投手だったそうだ。左右逆の場合も多い。たとえばテニス界の鉄人と言われたローズウォールは右利きのテニスプレーヤーだがゴルフは左でやるし、レンドルもゴルフは左打ちである。こういう場合もゴルフはうまい。つまりクラブをリードする方の腕が利き腕だと手首が強いのでゴルフには最適だということである。

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