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キャディバッグには14本のクラブを入れられる。そしてパターは一本だけと決められているとも思えない。私はパットが下手である。ワンラウンドの総パット数は総ショット数を上回る。それほどパットの下手な私のキャディバッグにクラブ13本とパターがたった1本というのはおかしい。

パター7本にクラブ7本なら釣り合うのだが、パターを7本も必要とする、その思想が見つからない。そこである日、キャディバッグにパターを二本入れてゴルフをしてみた。私は前向きパットだから、普通の横向き用とで二種類のパターを入れると幾らか思想的になる。

いざラウンドを始めるとき、どちらを使うかのコンセプトがないと使い慣れた前向きばかり使いそうだったので、距離の長い方を横向きで、短いパットを前向きでやろうと考えた。横向きの方が距離感が出やすい。方向性は前向きの方がいい。

ところが実際に始めてみるとどこから長距離でどこまで短距離か、曖昧で決めかねた。そこで途中からホールごとに交互に使うことにした。これは思いの外効果的だった。たとえば前のホールでいいパットが打てたあと、次のホールで同じパターを構えると、前と同じようにうまくやろうと思うので緊張する。それで結果が悪い。

たとえ前のホールでロングパットや大事なパットが決まったときでも、次のホールではそのパターを使わずにもう一つのパターを使うと気分が新鮮になった。そうやってホールごとに交互に使っているうちに妙な感じがしてきた。何というか、2本のパターを競争させているような気分だ。

パットするのは私自身だが、パターが互いに競い合っているような雰囲気がある。このパットを入れないと次に使ってもらえないかも知れないと一方のパターが思う。そしてパットをねじ込んだらもう一方のパターが負けじと気合いを入れてくる、というような、まるで他人事のような感じがして来て楽しかった。

一般のゴルファーがデュアルパターやそれ以上の本数のパターをバッグに入れる必然性を見つけるのは難しいが、常識的に考えてロングパットとショートパットを別々のパターで打つことは誰でも考える。

そのためにはショートパットに向くパターとは何か、逆にロングパットに向くパターとは何か、そんなパターが存在するのか、考えなければならない。

そしてもしもそういうことが本当にあるならば、キャディバッグに余裕のあるゴルファーはデュアルパター方式を取り入れるだろう。私はすでに実験を始めている。距離に応じたクラブがあるように、距離に応じたパターは作れる。

人間、やってやれないことはない。必要を感じるかどうかの問題だ。そしてその必要も、くだらない理由で感じたり感じなかったりするものだ。常識ほど不健康なものはない。パター7本、クラブ7本のゴルフセットは冗談ではない。筆者

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