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ショートばかりのゴルフが、たまにグリーンまで届いてしかもピンのそばに寄ったとすれば、そのショットは無論ミスショットなのだが、なぜミスしてピンまで届きそうになったかというと、フェアウェイが左下がりだったからだ。

グリーンの近くは普通左足上がりになっている。グリーンが砲台でないにせよ、水はけの都合でグリーンは高く作る。それでグリーンの周りは登りのスロープになりやすい。そこでウェッジのアプローチをすればロフトはもっと大きくなっている。

グリーン奥からのアプローチが下りになるというのは背中が崖の場合しかない。ゴルフ場として使いにくい地形にパー3が作られることが多いので、パー3の奥は行き止まりの地形で壁か崖になりやすい。だからパー3の奥に打つと大変なのだ。普通のホールではグリーン周りは3度以上の登りスロープになっている。

統計を取ったことはないが、打ち下ろしのホールも含めてグリーン周り30ヤード以内のスロープは3度以上の登りになると思う。3度といえばアイアンの番手が1番ずれる角度で、だからこそサンドウェッジがショートする。ロフト56度のウェッジが59度になっているわけで、しかも左足上がりだからボールを打ちやすい、つまり上げやすい。

スロープの角度は3度でクラブ一番手の違い。これはどこでも通用する鉄則である。高速道路で6度のスロープはかなりの坂道に見えるが、車から降りてクラブを構えると全く普通に打てる傾斜である。しかし6度は6度、登りならば7番を5番に持ち替えなければ7番の飛距離は出ない。しかも登りだ。

しばしば登りだから余裕を持って1番手長いのを持つなどと言うが、そんな悠長な話ではない。重力のコサインと坂の傾斜角が厳密に働いている。登り坂というのは打ったボールが空中でキャッチされるようなものでもあり、落ちていく間に進むはずの距離が引き算される。

グリーン周りのショットではこの登り傾斜がショートを決定的にしている。グリーン手前から下りのショットをすることは滅多にないが、それは打ちにくいからトップするか、ナイスショットしてオーヴァーする。傾斜角度を差し引いたロフトになっているからだ。サンドを使うならピッチングで打っていると思えばよい。

ライの傾斜角度をクラブのロフトに繰り込むことを忘れると飛距離は合わない。難しいはずの下りの方がピンまで届きやすいのはそのためだし、普段の、このごろではアプローチと称するグリーン周りのウェッジがショートするのはグリーン周りのライが常に登り坂だからだ。

ライの傾斜を無視して水平なライと同じにスイングするタイプのゴルファーもいるが、この場合もヘッドが地面に突き刺さった分パンチショット気味になり、やはりショートする。ライの傾斜をロフトに合算することはアプローチのコントロールに欠かせない知識だ。

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