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子供の頃音楽を聴くには放送かレコードしかなかった。初めてテープレコーダーを買ってもらったのは小学校の時だ。レコードはSP版のクラシックや歌謡曲が残っているが、やはりLPレコードの全盛期でレコードプレーヤーもいろいろと使った。今の人たちがレコードを知らない、プレーヤーを見たことがないというのがとても不思議なのだが、すでにカセットテープの時代になっていたのだろう。

ヴィデオテープレコーダーで最初に録画したのはサムアンドデイヴのコンサートだが、当時はまだベルトのように幅の広いテープだった。ベータのカセットはそれから10年以上たってから出回り始めたが、ゴルフとテニスのトーナメントを録りまくった記憶がある。

レコードプレーヤーはほとんど処分してしまったが、まだ家には数台残っている。そのうちの一台はリニアトラッキングと言ってアームが平行移動する。プレーヤーの歴史はレコードの溝を正しくトレースする工夫の歴史であり、S字型のアームだとかインサイドフォースキャンセラだとかいろいろあった。その歴史の最後の方に出たのがリニアトラッキングだ。

元々レコードを作る装置がこの方式だったからこれが一番いいのだろうが、確かなものを作るのにはお金がかかったようで、とうとうレコード自体の最後の日が近づくまで本格的なリニアトラックはとうとう作られなかった。

この方式は円盤になっているレコードに対して常に針が直角に当たる。普通のアームだと無限の長さを持っていなければそうはならない。ところが無限大のアームには無限大の質量があるからそこにトルクが発生する。つまり先に進む力が生まれてレコードの溝を無理に押してしまうわけだ。

素振りが出来ない日が続いたり、ラウンドが半年も出来なかったりするとボールが打てなくなってはいないだろうかと自分のスイングについて非常に不安になる。そうなると必ずこのリニアトラッキングプレーヤーを思い出す。インパクトの近傍でクラブフェイスの向きが全く変わらないスイングならばいつでも安定して真っ直ぐに打てる。

ところが彗星とケプラーの話に書いたとおり、クラブヘッドの向きはボールにヘッドが当たる前後の僅かな間にもっとも激しくその向きを変えることになっている。これでは練習量が足りないと心配で仕方ない。何とかしてリニアトラッキングスイングは出来ないものかと、夢を見る。

フェイスをシャットに上げて打とうとするゴルファーの気持ちはそういうことなのだが、残念ながらこの試みは逆効果になりやすい。フェイスを自然に開いて自然に閉じる方がヘッドの暴れは少ない。これはヘッドのトルクのいたずらだが、それを知っていて使う分にはある程度の効果はある。

一番いいのは彗星とケプラーにあるように楕円の曲率を小さくすることで、つまりは丸く振る。ただそれだと飛距離が落ちる。柔軟性のない曲がらない鞭(むち)は本当の鞭に比べるとその先端のスピードは劇的に落ちる、それと同じ事だ。

毎度のことだが練習が出来ないで不安になるといつもここまでやってきて少しだけ落ち着く。そして次に考えるのはアイスホッケーのように左右の手を離して握ることだが、これもまた著しく飛距離を損なう。

結局は夢やぶれるわけだが、少なくともこの二つの方法を幾らかでも取り入れて振れば曲がらないだろうと、そういう結論に至る。練習できないゴルファーのご参考まで。

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