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先日ゴルフをしたときの話。半年ボールを見ない生活でいきなりのゴルフ。だから私のゴルフはいつも以上に謙虚だった。グリーンまでなだらかな登りで、約30ヤードあっただろうか。奥に向かってかなり大きめのグリーンでピンは真ん中より奥だった。20ヤードはあったと思う。

ピンまでは合計で50ヤード。私は考えた。サンドウェッジのフルショットではちょっと大きいし、そもそもフルショットが何ヤード飛ぶかわからない。手加減する技術は今の私にはない。そこで7番アイアンを持った。ライン上をじっと見つめた。どこへ打てばいいだろうか、と。

いくら何でもグリーンへ直接落としたら止まらないだろうが、かといってなだらかに登っているフェアウェイなので高いボールだと着地したときその傾斜に跳ね返されてとまってしまう。

距離云々(うんぬん)よりも傾斜の小さなところを探した。ちょうどグリーン手前10ヤードの辺りは傾斜が小さい。何しろ7番アイアンだからそこへ落とせばボールの勢いで転がってグリーンには乗るだろう。

フェアウェイの花道はたぶん逆目ではない。これが逆目だととまってしまうが、ボールのそばの芝に触って調べたら順目でもないが逆目にはなっていない。傾斜の平らなところがなければ6番でもう少し手前へ打つが、そういう事情で7番で打った。

ボールはどんどん転がってカップの左2メートルで止まった。グリーン手前30ヤードの、何の障害もないところからボールを打ち上げるのは変だと私は思うが、私のこのやり方を見たゴルファーの方が変な顔をした。

私のやり方が変だと思ったのだろう。結果はピン横2メートルで大成功なのに誰も感動してくれない。よく考えればわかると思うのだが、ピンまでの距離は50ヤードある。ゴルファーは大抵ウェッジを使ってピンの手前にショートするが、どれくらいのショートが多いかというと、ざっくりやれば10ヤードも飛ばないし、うまく打ってグリーンに乗ってもピンまで10メートルが平均だ。

ピンまで10メートルということは約40ヤードのショットを打ったことになって、それは見た目にはナイスショットだが、私の2メートルの方が断然近い。どうやら空高く飛んでグリーンに乗り、ピン手前10メートルに止まるボールの方が、ゴロゴロ転がってピン横2メートルに止まるよりいいらしい。カッコイイのか何だか知らないが、そういう印象になるらしい。

50ヤードのウェッジショットでナイスショットと声がかかるのは3メートル以内である。しかしそんなショットは5回に1回も出ていない。誰もそれに気付かず、10メートル以内に乗ればまあナイスショットと感じている。それはウェッジでミスをせず10メートル以内に打つのが難しいからだ。

それに対して私の2メートルには声はかからない。つまり転がせば誰が打ってもまあその辺までは転がっていくだろうとみんなが思うから、だから感動がないのだと思う。こんな不思議な話はない。転がせばザックリのミスやトップでのグリーン突抜けは、ない。その通りだ。私に特別な技術があるわけではない。

それならなぜみんなやらないのだろうか。私のように半年ぶりのゴルフで練習も何もしていないからショットに自信が持てない、という事情ではないからだろうか。

確かに毎日ウェッジの練習ができれば私もグリーン手前まで30ヤード、ピンまで50ヤードをコロガしはしなかったかも知れない。しかしこういうアプローチで私よりもピンに寄ったゴルファーをほとんど見たことがない。

ウェッジの50ヤードを確実にピン2メートルへ打つのは相当難しい。ウェッジのショットは止まるからだ。転がりを用心して誰もピンデッドには打てない。それで必ずショートする。10メートルショートする。それはグリーンが受けているからだ。このショットを2メートルに止めるのは175ヤードのパー3で確実にオンするより難しい。

嘘だと思ったらプロに聞いてみればいい。どちらに挑戦してもいいと言われたとき、命がかかっていればプロは絶対迷わず175ヤードのワンオンを選ぶ。まずティーアップできるからライを心配しないで済む。ウェッジの短いショットではグリーンの転がりが計算しにくい。

私のコロガシ2メートルに感動しないゴルファーは、難しいショットを楽しむことをゴルフと考えているからに違いない。もしそうだとすれば、確かにウェッジで7メートルショートの方が立派なショットで、私は大変失礼しました。

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