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コリン・モンゴメリーは強いゴルファーだったがアメリカで勝てない。だから彼のスイングを知っている人は少ないかも知れないが、彼のスイングの特徴はフォロースルーで見せる左ヒジの動きだ。妙に左のワキが開くスイングをしている。フライングエルボというのはバックスイングでの右ヒジの動き方から付けられた名前だが、それもまたワキが開くのを特徴としている。

盆踊りというのはおもしろいもので、私はそこから沢山の技術を学んだ。テニスのレッスンで私はしばしばラケットを握っていない左手の動きを教えることがある。右手で持ったラケットがどう動くのか、本人はどう動かしているのか、あるいはどう動かそうとしているのか、それは右腕を見ていてもわからない。しかしそのときの左腕の動きを見るとよくわかる。

阿波踊りはパワーの踊りである。体の左右が点対称になって動く。右手を右に捻(ねじ)るとき、左手は左へ捻(ねじ)られている。右腕を上げるとき左腕が下がる振りもある。それは歌舞伎役者が見得を切るときと同じだ。一方で東京音頭は静かな踊りで、両腕が同じ方向へ線対称に振り出される。

上手なヴォレーヤーの左腕を見ているとフォアハンドもバックハンドも左の手の平が空(そら)に向いている。 しかし腕自体はフォアハンドでは下がっているがバックハンドでは高々と上がっている。それらは全て人の体が力を込めるときの理にかなっている。

私はまた一人、隠れフライングエルボのゴルファーを発掘した。モンゴメリーの左ヒジを見て、あれはきっと右ヒジも同じように動かしているから出来る仕草だと思った。

日本人のプロゴルファーにフライングエルボ型のスイングをする人はいない。探せば幾らかいるかも知れないが、背丈や体力的に回転型の方が有利だからほとんどいないはずだ。何より日本のプロゴルファーのスイングはおおむね陳清波さんから受け継がれたもので、その美しさと緻密なシステムは今なお生き続けている。

日本人にフライングエルボは今のところ不向きだが、日本人の体格もいずれはピークを迎え、それは世界的に平均化される。そのときになって、フライングエルボ型スイングはきっと生きてくる。そういう意味では今から始めても悪くはない。

モンゴメリーはフライングエルボだった。彼もニクラウスに劣らずかなり大きい。省エネが避けられないこの先の人類の歴史を考えれば、体は小さい方が有利だ。そういう意味では日本人の体格が向上することは決していいことではない。しかし日本人のウィンブルドンチャンピオンが見たい。マスターズチャンピオンが見たい。うーん。

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