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朝起きて、録画を見始めた。ネットで調べものをしながら早送りで飛ばし飛ばしに見ていた。最後の瞬間がやってきた。18番ホール第二打。奥へこぼれた。他の選手も同じように奥へこぼしていたので納得して安心した。あそこからホールへ寄らないとは思えなかった。いつの頃からか忘れたがワトソンはショートパットが苦手で、それで勝てなくなった。

それでもあそこから二打で行くことに問題はないと思った。ところが、ワトソンは腰を90度にかがめてじっとボールのライを見ていた。ずいぶんと長い時間見ていた。何をしているのか、逆目なのだろうかと、思った。それにしても本当に長い時間ボールをのぞき込んだ末にワトソンはパターを持った。テキサスウェッジだ。

私はにわかに不安になった。どのようなライであっても、経験豊富な天下のトム・ワトソンならばウェッジでピッチエンドランすれば間違いはない。なぜテキサスウェッジなのか。ボールは浮いていた。芝生の芽はわからないが問題はないように見えた。パターの苦手な彼がなぜあの場面でパターを持ったのか、それが全てを決した。

登りを計算しすぎたのか、逆目を読み過ぎたのか、ボールは一番嫌な転がりでオーヴァーした。他のプレーヤーならば問題ない距離だったが、駄目だと思った。

第三打がワンピンオーヴァーしたのを見たとき、これはプレーオフだと思った。シンクは守りのゴルファーである。爆発力も攻撃性もないが守る。ワトソンはどちらかと言えば攻撃的なゴルファーで、だからこそ偉大なゴルファーになり得た。録画はプレーオフを想定していなかったので終わった。しかし私はワトソンが負けると思った。

なぜあそこでテキサスウェッジだったのだろうか。ワトソンは勝てると思ったのかも知れない。勝てると思ったからこそわざわざパターを握った。勝負しなければならない状況ならウェッジを持っただろう。一打のリードがなければ間違いなくウェッジを使った。相手がシンクやウェストウッドでなければそれでも良かったかも知れない。

ウェッジでチップインはあるがワトソンのパットでカップインはない。しかしパターの方が安全にホールへ近づけられる。ウェッジではダフリやトップがないとは限らないからだ。しかしワトソンにそんな心配はい。チップする方が精神的に攻撃的になり、攻撃的になるときに運動神経は活性化する。

ワトソンがショートパットの名手だったらテキサスウェッジは正しかったが、彼は1メートルを外すゴルファーだから安全にカップへ寄せるという意味は彼にとって50センチに寄せるということだ。50センチに寄せるにはウェッジでのチップで勝負しかない。テキサスウェッジでは間に合わない。

ワトソンは負けてしまった。世界中が応援したにもかかわらず負けた。しかしその原因はたった一つ、テキサスウェッジの選択だった。彼はなぜあんなに長い時間ボールをのぞき込んでいたのだろうか、そしてパターを使ったのだろうか、そこが知りたい。筆者

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