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0373 ウッドとアイアン、ライ角のいたずらが逆、という話
適切なライ角が大事だと書いているけれど、ウッドについては日本のメーカーは聞く耳を持たない。何度も言うが、ライ角は日本人ゴルファーの器用さに頼ってアメリカ仕様で作られている。これはゴルフ製作所の本音であり、私の想像ではない。
ピンアイはカラーマークでライ角を区別し、身長に応じて選べるタイプのアイアンを作った。世界戦略だったのだろうが、さすがにウッドでは見たことがない。ライ角は身長に対してかなりアバウトだから身長差10センチの範囲はひとつのライ角で間に合う。
プロの身長は一般よりも高いからアメリカ仕様でもさほど困らないし、女子プロは実に器用だからライ角の不適当を手の内に入れてゴルフをしている。それにしてもアメリカ仕様は身長192センチ規格だから180センチ以下のゴルファーにはどうやっても合わない。
私はアイアンもウッドもライ角を調整しているが、一般のゴルファーはアイアンしか調整できない。ウッドのライ角を調整するにはアジャスターが必要で、これは多くのゴルファーが自作している状況だ。メーカーは知らんぷりを決め込んでいる。その効果云々(うんぬん)より、その志(こころざし)の貧しさが悲しい。
ウッドもアイアンも不当なライ角の影響を受けるが、その表れ方がレヴェルによって違う。逆に作用したりするので注意しなければならない。一般的にライ角がフラットだと右に出やすいというのが理屈だが、この理屈は机上の空論だと昔から書いている。
スイングのレヴェルが高ければこれは事実である。しかし全く一般的な話ではない。男性の初心者はアイアンでスライスが出る。これはアイアンのヘッドが持っているトルクが大きいのでフェイスがスクエアまで戻らないから起こる。
ライ角が大きくなるほどヘッドのトルクはきつくなる。だからアイアンのライ角をフラットにすると理屈上はもっと右に出てスライスするはずが、実際にはスライスがとまる。非力な女性の初心者は逆にアイアンで引っかけが出る。
男性のようなパワーがないからスイングが遅い。それでヘッドのトルクが利きすぎてフェイスがシャットになってからインパクトがやってくる。この場合もフラットなライ角にしてトルクを減らすととまる。
ところがウッドは事情が違う。日本人ゴルファーは普段からライ角60度の異常なドライヴァーを使っている。10度もつま先上がりの土手からフェアウェイウッドを打てばボールはかなり左に飛んでいくが、元々初心者はフェイスが開いてスライスを打つからこの状況で真っ直ぐ飛ばせる。
そういうわけで、異常に大きなライ角のドライヴァーをパー5のティーから打ってフェアウェイど真ん中のナイスショットをすると、次の第2打は平らなライから打つことになる。そこでフェアウェイウッドを持ち出し、ティーショットと同じようなナイスショットを試みると右の林に打ち込む。
これは悲劇である。同じスイングをしたのに結果が違ったと勘違いするから悲劇なのだ。フェアウェイウッドのライ角も異常だが、なぜか知らないがドライヴァーほど異常に大きくは作られていないのだ。
無論、そんなにライ角が異常だとティーアップするティーショットでは気にならないが、地面から打つ場合はド素人でも変だと気付く。かかとが地面に付いていて、つま先が地面から1センチも離れていればそりゃおかしい。しかしドライヴァーはもっとすごい。なぜ日本のゴルファーは怒らないのだろう。笑って許している。
ウッドの場合、アイアンと違って理屈が割合に通る。つまりライをフラットにすると右に出やすくなるのだ。ウッドのヘッドはネック寄りとつま先寄りとで重量関係が平均化している。 だからアイアンのような強烈なトルクはない。
したがってフェアウェイウッドが予想と違って常に右に飛び出す場合はまずライ角を疑い、少しライ角を大きくするととまる。もっともそんな影響が確認できるほどフラットなライ角のウッドは滅多にないが、背が高いゴルファーは要注意だ。
ライ角の不当によるショットの歪みはアイアンで大きく、ウッドではさほどではない。特にアイアンの場合、その影響がスイングのレヴェルによって様々であり、逆の効果も起こすから判断が難しい。 筆者

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