« 0488  私がロングアイアンを使える理由 2 | トップページ | 0490  脳感パット »

どんな打ち方も、どんな形の道具も、それは人の好きずきだから、大きなお世話だ。しかし、百害あって一利無いようなことはすべきでないし、使うべきでない。ただし百害が好きで、一利さえ欲しくはない、と言う人はもちろんこの限りでない。

パターのフェイスを正面から見ると、地面に当たる部分は弓形になっているのが普通で、直線というのは珍しい。意味のない湾曲。逆にアイアンのソールは、いくらかラウンドのある方が芝の抵抗が和らぐのに、長いこと真っ直ぐのしかなかった。パターに芝の抵抗もクソもあるか。

パターのソールにラウンドがあれば、真っ直ぐ打つのは大変だ。確かに打ったつもりなのに、ボールが妙な飛び出し方をしたことがあるだろう。それを自分のせいだと思っているだろう。しかし、どんなに正確に打ったつもりでも、右にも左にも飛び出すことがある。

ゴルファーのせいではない。グリーン上では芝の状態が様々だから、そのせいだと思っているだろう。横向きパットをする普通のスタイルでは、フェイスの向きは刻々と変わるから、やはり自分の打ち方に誤差があったのだと思うだろう。それにしては「あっ」と思うことがおお過ぎはしないか。

打ち間違えればそれは自分でわかるものだ。ところが、どうしても納得のいかない場合がありはしないか。明らかに真っ直ぐ打っているのに、右や左にボールが飛び出す。その逆に、「しまった」と思った次の瞬間、ボールはなぜか真っ直ぐ出ていた、という幸運に、会ったことがあるだろう。 何度もあるはずだ。

下端が弓のように湾曲しているパターのフェイスで、ボールをその真ん中で打てば、ボールは思い通りの方向へ転がり始める。しかし、たとえ真ん中で打たなくても、フェイスの向きはどこでも同じだから、多少インパクトのパワーにロスが出て、思いの外転がらないことはあっても、方向は間違いないはずだ。

残念ながら、ソールにラウンドのあるパターではそうならない。もしもパターのブレードが真っ直ぐならばその通りだが、あなたのパターのブレードが真っ直ぐでなく湾曲していたら、真ん中でないところでボールを打つと、ボールは予定の方向には飛び出さない、場合がある。

ボールがフェイスから離れるまで、パターのフェイスを、地面すれすれに動かし続けるゴルファーは、弓形ブレードでも問題ないが、ほとんどのゴルファーのストロークでは、自然にヘッドは持ち上がってくるだろう。その時何が起こるか、想像するのは簡単だ。

円盤状のもので、ゴルフボールを打ってみる。そのために必要なあらゆる装置を作り、実験する。一般には、たとえばビール瓶の底は丸いので、それでボールを突っついてみると、テーブルに転がしてある状態の瓶なら、どこで打っても真っ直ぐ出る。

ボールの高さの半分まで瓶を持ち上げて打っても、瓶の一番底の部分で打てばボールは真っ直ぐ出るだろう。ところが、瓶の底の、少しでも左右にずれたところで打つと、ボールは真っ直ぐには飛び出さないだろう。精密な実験はそれと同じことを証明する。

ボールは左右に押し出されたように飛び出す。どんなにわずかなアールでも、ブレードに湾曲があれば、真っ直ぐ打っても真っ直ぐには打てない。真芯で打つか、あるいはボールが離れるまで決してヘッドを持ち上げないように、ボールがブレードに触らないように打つ以外、湾曲したブレードを持つパターで真っ直ぐ打つことは出来ない。

それはまるで、ドライヴァーのような、フェイスにアールのあるパターでパットをするに等しい。そんなパター、誰がわざわざ買うか。真芯で打たない限り決して真っ直ぐ打てないパター、それはあんまりだ。

常に真芯で打つことができるゴルファーと、真芯ではなくても、とにかくボールがフェイスから離れるまで、決してヘッドを持ち上げない、いわゆるパチンと打つタイプのゴルファーだけが、弓形ブレードのパターを使っても支障がない。それ以外の全てのゴルファーは、ブレードが弓形になっているパターを買ってはいけない。

パチンと打つのが正しいのではない。真芯で打つのが正しいのでもない。ただ、そういう打ち方でしか真っ直ぐ打てないパターが多いだけだ。パターのセンターマークから、左右に、横向きパットならば前後に3センチの範囲でブレードが真っ直ぐのパターが安全だろう。

人それぞれ癖があって、私の場合横向きだとセンターから手前に痕が付くが、大体2センチの範囲に集中する。前向きでは構えた状態から見て右側に痕が付くが、やはり2センチの範囲だ。ただし稀に3センチほどセンターからずれた痕もいくつかあるので、センターから両側に3センチは真っ直ぐなブレードでなければいけない。 筆者

« 0488  私がロングアイアンを使える理由 2 | トップページ | 0490  脳感パット »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0488  私がロングアイアンを使える理由 2 | トップページ | 0490  脳感パット »