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知り合いが引っ越しをする。引っ越しでは粗大ゴミが出る。ゴルフバッグも出る。私の愛車は軽の貨物だから、そういうときは便利で、ゴミ運びを頼まれた。その中にロフト33度と書いてあるミズノの9番ウッドを見つけた。

私はそれを見た瞬間、或るパー3を思い出していた。フラットな148ヤードだが7番では届かない。6番で手前の木を避けて打つとグリーンにとまらず奥の崖。軽く打っても転がって乗るほど手前の花道が平らではない。

もう少し高い球で、上から落ちるボールが打ちたいとつねづね思っていた。ロフト33度というと大体7番か8番アイアン程度だ。私はウッドとアイアンで打ち方を変えるが、ウッドの方が飛ぶ打ち方になっている。十分飛距離は足りるはずだし、高い球になるだろう。

この9番ウッドを捨てずに持ち帰っていろいろ調べてみた。これが案外大仕事になった。まず、ウッドを構えてみると、かなりのホックフェイスで、アイアンと同じ位置にボールが来る。(私の場合、これは調整する必要がある)

ウッドはソールが大きいから急須のように地面に鎮座する。だからロフトが33度と書いてあればそれでロフトは決定している。ところがアイアンはそうはいかない。7番アイアンを構えてみると、9番ウッドと全く同じ位置に納まるが、レイザーを持ち出してダイナミックロフトを測ってみると、すごいことになっていた。

ダイナミックロフトというのは私がタイトルのどこかで使っている用語で、アイアンを実際に構えたときのロフトのことだ。ウッドは置物だから実際も何もないが、アイアンは地面に置けない。倒れる。

だからゴルファーは好きなように構える。これがダイナミックロフトで、私の7番アイアンはシャフトが長いしロフトは30度くらいだから9番ウッドとほぼ同じなのだが、7番を構えるとロフトはだいぶ立っていた。

8番アイアンを持ち出してみたが、レイザーのスポットは9番ウッドよりまだ下側に出る。9番でも間に合わなかった。つまり、この9番ウッドのロフトはアイアンで言えばウェッジと9番アイアンの間くらいになることがわかった。

たぶんこのウッドを打つと、ボールは9番アイアンのような高さに飛び出し、飛距離は6番と7番アイアンの間くらいになるはずだ。私は明日にでもそのパー3で使ってみたいと思ったが、当分ゴルフは出来ない。

ロフトがここまで大きなウッドを初めて見たのだが、なかなかおもしろいことがわかる。まず、フェイスの上側のエッジ、アイアンフェイスを細長い方の三角定規だとすれば、斜辺にあたるところが、シャフトの軸と一直線になって見える。

これは最初にイージー・スワンのアイアンを作ろうとしたとき考えたセッティングと同じだ。つまり、アイアンのシャフトはアイアンのブレードの延長線上に差されるが、それをフェイスの上側のエッジの延長線上に差せば、簡単にリヴァースグースのイージー・スワンが出来上がる。

だからこの9番ウッドを、フェイス部分を残してあとのふくらみ部分を全部削ってしまえば、イージー・スワンの7番アイアンが出来上がる。もちろん、ウッドの方がトルクバランスが桁違いにいいから、使いやすさはこのままのウッドの方が断然いい。

パー3のティーグラウンドではアイアンは使いにくいと私は思っている。フェアウェイでは傾斜やライがいろいろだからアイアンの方が使いやすいことも多いが、ティーグラウンドは大体平坦だし、ライはティーを使っても使わなくても自由に作れる。

そういう状況では、アイアンよりも地面を滑らせて打つイメージのウッドの方が、ショットに対するプレッシャーがアイアンよりもかなり少ない。ティーの高さだけ気を付けていれば、ミスしにくい。

そういう意味で、パー3のティーでウッドが使えれば、ゴルフのワンラウンド全体にかかる精神的な負担が軽減できるので、ほかのショットにいい影響が出てくるだろう。だから短い距離のパー3で使えるウッドは貴重な道具だと私は考えている。

プロにしても、スピンの掛かったボールでは攻められないパー3では貴重なクラブになるかも知れない。早く使ってみたい、今日この頃。 ちなみにこのミズノの9番ウッドのリヴァースグース度は21ミリあった。かなり大きい。筆者
「アイアンとウッドの照準器の違い・・・・・」に書いたとおり、アイアンはブレードにボールを添わせて構えるが、ウッドはブレードが直線でないからゴルファーの視線はフェイスのトップに見える真っ直ぐな線へ向かう。その線でフェイスの向きを目標へ合わせようとする。

普通のウッドでもちょっと問題があるのだが、ショートウッドだと大変なことになっている。何しろフェイスはサンドウェッジのように傾いているから、ブレードとフェイスのトップの線との間隔がとても大きい。

フェイスの向きを目標に合わせるために上部の線を見るのだが、ボールは何センチも左側の、ブレードのわきにある。離れているのだ。それはまるでアイアンのアドレスをするときに、ボールから10センチも右にクラブヘッドを置いて構えるようなものだ。

実際それでは問題が起きる。普通アイアンのアドレスをするときは、フェイスをボールギリギリにセットするゴルファーも少なくない。それがボールの何センチも手前でアドレスするのだから当たる方が不思議だ。ボールが風で3センチ動いたのと同じことだからだ。

ショートウッドを使うときは、何かしら工夫をして、照準器の位置を普段と変わらないところへセットできるようにしなければならない。想像するに、思いがけずトップするゴルファーがいるのではないだろうか。

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