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ゲイリーほど右ヒザをキュッと締めて固定するゴルファーは他にいない。彼がなぜ執拗に右ヒザを動かさないことにこだわるのか、彼が生きている間に聞いてみたい。

私もそうだが、バックスイングを大きく取ろうとすると右ヒザは幾らか右へスライドする。いわゆる凹脚と言うかガニ股になって開く。それはスイングにとって決していいことではないし格好も悪い。

ただしわかってやっている分には問題はない。むしろアマチュアにとって伸び伸びと自然なスイングをする方が大事だ。パワーロスはあるが、それは窮屈なスイングによるロスより小さい。無論プロはそういうわけには行かない。

プロゴルファーもコーチを雇っていれば右ヒザの開きは注意されるだろう。しかしそれにしてもゲイリーほど右ヒザを締める、というか絞ってスイングするゴルファーは他にいない。

なぜだろうか。私はギンギンのシャンカーだが、シャンクの不思議さは奥が深い。シャンクは突然やってくるように見えるが、約三段飛びでやってくる。ある時1センチほどフェイスのセンターよりもネック寄りに当たる。

その次のスイングで2センチ、最後に3センチで、これがシャンクになる。場合によっては4段飛びになる。常に測定し続けていればわかるが、かといって治せない。ボールのないところを打てば真芯で打てるが、そのうちすぐに本当の空振りになる。
最も基本的な原因は人の足首の構造で、もし私たちの足首が直角固定の、昔のロボットのようだったらシャンクは起こらない。膝を伸ばし、直立した状態から私たちは30度近くまで前傾できるが、後ろへはただの1度も出来ない。

長年慣れてきたために私たちはその特性に気付かないし、その変化量を認識できかねる。それが摩訶不思議なシャンクを演出している。

スーパーの棚から牛乳を取って家に持ち帰ったつもりが、帰ってみると、袋の中にはオレンジジュースが入っていたとしても、それはちょっと自分の精神状態を心配する程度で済む。しかしスーパーの棚の牛乳を取ろうとして隣のオレンジジュースをつかんだ瞬間にその間違いに気付いた場合は、もっと深刻に悩む。

間違いなくそこにあるボールを、間違いなく打とうとして打つとシャンクする。だから不思議を通り越して失意のどん底へ落とし込まれる。ゴルファーは悩む。これがシャンクだ。

スウィッチバック型シャンクもシャンクの基本的原因を応用している。バックスイングで左の肩が必要以上に前に出る。その時体は前傾量が増えるが、気付かない。気付かないままダウンスイングに入れば当然軌道はその分前に出ているからシャンクする。

スローの素振りでやると、フェイスはやはりボールの前に出ているが、そこから再びバックスイングを始めるとまたそこから肩が前に出る。ダウンスイングするとフェイスはさらに前に出ている。

これを繰り返して4,5回目になると、バックスイングしてさらに左肩が前に出た途端、こらえ切れずに体は前にバタッと倒れる。それはつまり足首の前傾が限界を超えた瞬間だ。

右ヒザを開くとスウィッチバック型がやりやすくなる。右ヒザを内側へ絞って固定すると左の肩が前に出せなくなる。したがってスウィッチバック型シャンクを避けるためにゲイリーの方法は役に立つ。 筆者

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