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左の親指をグリップに添わせるのがゴルフのグリップで、それはハリー・ヴァードンのグリップと言われている。また、右の小指を左の指の上にオーヴァーラップさせるのもゴルフでは一般的なグリップで、その小指を左の人差し指に絡ませる方をインターロックと呼ぶが、どこまでがヴァードングリップなのか、私は知らない。

野球のバットを握るように握るのをベイスボールグリップと言うが、このスタイルを使うゴルファーはまれで、もう名前は忘れたが、Sのイニシャルを持っているアメリカ人の細身のプロゴルファー一人しか私は知らない。

フレッド・カプルズのスイングは野球のバッティングに似ていると最近どこかに書いたが、スイングがバットスイングなのだからグリップもベイスボールグリップが似合うと思うが、フレッドのグリップを確認したことはない。ベイスボールグリップだという噂は聞いたような気がするが。

右の小指をどうしようとスイングにさほど大きな変化はないが、左の親指をグリップに添わせる方は意味が重大で、そんな握り方ではホウムランは打てない。二つのグリップを使ってみて何がどう違ってくるのかは、ゴルファーの腕前によって違う。

私はベイスボールグリップも10年以上、右の小指と薬指を両方とも左の指の上に乗せるダブルオーヴァーラップグリップも10年以上経験している。45年あれば大体のスイングやグリップについて腰を据えて研究できる。それはプロには出来ない芸当だろう。

普通のグリップでゴルフをしてきたハンディ25程度のゴルファーがベイスボールグリップに変えて打つとボールは普段より右に出る。逆にハンディが12程度のゴルファーがやると左へ飛び出す。

ヴァードングリップは初心者のスライスを緩和し、上級者のホックを防ぐ優秀なグリップだが、無論誰でもそうなるわけではない。ゴルフ経験のない野球の選手がベイスボールグリップを使えば初めてでも左へ飛ばすだろうし、初心者でも無理にヴァードングリップを使わず、ワシづかみで振ったら真っ直ぐ飛ぶこともある。

ヴァードングリップは手首のパワーを制限する。だからベイスボールグリップの方が力は入る。私的には、女子プロがなぜベイスボールグリップを使わないのか不思議なのだが、パワーとコントロールのバランスを考え、ヴァードングリップが主流になったのは確かなことだ。

何と言うか、定規を使って真っ直ぐな線を引くのと、フリーハンドで真っ直ぐな線を描くのと、そんな感じの違いがある。フリーハンドでも熟練すれば真っ直ぐな線は書けるだろう。そうなると、定規の長さに制限されないから、長い線も引ける。

男性ゴルファーにはパワーがあるからヴァードングリップでコントロール性を高める方が有利だが、練習量が豊富で飛距離の意義が大きい女子プロがヴァードングリップを使うのはいささかナンセンスだ。

このようにベイスボールグリップはヴァードングリップに比べて自由度が高くパワーが出る反面、クラブフェイス面の方向をコントロールしにくい。

ヴァードングリップは左の手と手首が一体になってロックされるのでそれだけ安定しているし、腕の振りをどれほど速くしても、この頑丈なロックは外れにくいので、場合によってはベイスボールグリップよりも飛距離が出せる。

私はビギナーがヴァードングリップを使うことを勧めない。まずはじめにワシづかみでしばらくボールを打ち、ある程度スイングが出来るようになってからヴァードングリップに変えてみる方がいい。そうするとヴァードングリップの価値が見えるし、またゴルファーによってはベイスボールグリップの方がいい場合もある。

ベイスボールグリップはヴァードングリップに比べれば確かにコントロール性は低いが、10本の指全体が自然な形で使われているので感度は高い。それはヴァードングリップよりもはるかに高い。

もしも非常に繊細な神経を持っているゴルファーなら、ヴァードングリップが持っている自動的な制御作用を越える制御が、10本の指から送られてくる情報によって可能になるかも知れない。

ゴルファーは誰でも時々ベイスボールグリップでクラブを振ってみるといい。いろいろなことがわかるし、新しい発見もあるだろう。筆者

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