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0360 横振りゴルファーへの助言
横振りの私は飛距離に問題を抱えている。しかし飛距離のために縦振りにしようと思ったことは一度もない。自分の体が一番パワーを出せるスイングでやっていくのが正解だと思うからだ。パワーは出るが飛距離は出ない。そこがいいのだ。
ボールの飛距離は飛行機と同じで「揚力」がものを言う。ジャンボジェットは離陸のさいに急上昇するが、あれはパワーが無理矢理揚力を作り出している。つまりスピンの量を少なくできるボールなどという話はよほど背が高くてパワーのあるプロだけが考えることで、普通のゴルファーが考慮するような話ではない。
ディンプルのないゴルフボールを打った経験はないだろうが、私はかなり使い込んでディンプルが浅くなったボールを打ったことがある。飛距離は3割ほど落ちた。200飛ぶものが140しか飛ばないのだからすぐに気付く。
ゴルフボールに揚力を与えるということは、なかなか落ちてこないということである。たとえスピードはなくても、落ちない限りは前に向かって飛んでいるわけだ。その揚力はスピン量で決まる。
スピン量は何で決まるか。それはビリヤードを考えればすぐにわかる。キューを立てて、ボールの縁をかすめるように真上からボールをこすりつぶせばいい。ゴルフボールでも事情は変わらない。
ケプラーの法則でヘッドスピードを上げることに関しては横振りも縦振りも優劣はないが、スピンを掛けるという点では横振りは全く話にならない。
横振りというのは高速道路を時速100キロで走る車が路上に置かれた直径1メートルのボールに正面から激突するようなイメージだが、縦振りになると空から斜めに降って来た隕石がボールの手前側の縁にぶつかるわけだ。
つまり横振りはボールを押して転がすが、縦振りだとボールは激突した反動で地面から空へ跳ね上がる。しかもボールはこすられた衝撃でスピンしているはずだ。
バックスピンのかかったボールには揚力が生まれ、飛び上がったが最後なかなか落ちてこない。もちろん前進する力がなくなれば落ちてくる。前進する力はパワーだが、揚力がなければ飛んでいられない。
昔のことだが、私はしばしばおもしろい経験をした。スプーンの方がドライヴァーよりも飛距離が出た。初めのうち、その原因が分からなかった。しかしだんだんとわかってきた。
スプーンの方がロフトが大きいのでボールをカットする力が大きい。つまりスピンがかかりやすい。だから揚力が大きくなって遠くまで飛ぶのだ。
アップライトとフラット、横振りと縦振りはすでに区別してある。だから縦振りのフラット、横振りのアップライトが存在する。今話をしている横振りは外見上、シャフトが水平に動くスイングのことだ。
背の低いゴルファーが長いシャフトを振り回す場合、自然には横振りのフラットスイングになる。私はアイアンを含めて全てのスイングをフラットでやっているが、アイアンは縦振りである。フラットの縦振りスイングだ。
ドライヴァーという飛距離が大事なショットに横振りを使う場合、ロフトが15度程度のドライヴァーを使うことを勧める。ゴルファー各自のパワーにもよるが、経験上大体15度前後のドライヴァーが適当だろうと思う。
ただ問題なのはそんなドライヴァーを作るメーカーがないことだ。日本のメーカーはアメリカ仕様でクラブを作る。不愉快な話だが、その理由は日本人が器用だかららしい。使いにくくても適当にアジャストしてくれる。だから日本人用のクラブは作らない。
ドライヴァーを買い換える頻度も、超高価なドライヴァーを買う量も日本人が一番で、身長の関係から横振りが多くなるのもまた日本人で、しかも日本のメーカーなのにそんなヒドイ、と思うだろうが、それが現実だ。
だから15度のドライヴァーの代わりにヘッドが日本一大きなスプーンを探すことを勧める。
補1
スピン量を多く掛けられないスイングの場合、ボールは柔らかい方がいいようで、ボールにこだわりのない私が知らずにレディース用ボールを使ったら、普段より飛距離が出た。
補2
日本人は愛国心は生まれながら備わっているものだと信じている。確かにそうだ。だから有事になると狂気の愛国心を発揮する。それで平時は愛国心を考えない。アメリカは自分たちに有利な物を作り、その余分を外国で売る。
アメリカ人の愛国心は作られたものに違いない。だから有事にも平常心の中の愛国心で考える。私に言わせればライ角が60度もあるドライヴァーは日本人が使うべきものではあり得ない。
しかし私たちはアメリカ向けの製品のおこぼれでゴルフをしている。ゴルフクラブを製造する全てのメーカーはそれを知っている。知っていて作っている。
私はドライヴァーのライ角を57度に調整する「へ」の字のアジャスターを自作して使っているが、ある時、そういうものが製品としてないかとあるメーカーに訊ねた。返事はノーだったが、そういうものは皆自作しているようです、と言われた。
メーカーは日本人の器用さと我慢強さに頼っているそうで、アメリカ人の体型に合わせたドライヴァーは費用の面で得なのだ。アメリカで売られるドライヴァーは平均1万5千円だが、5万円のドライヴァーをアメリカ仕様で作ってなぜ儲かるのか、不思議だった。
筆者

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