« 0375 ボールを真芯で捕らえる、知識 | トップページ | 0377  トロンボーンと正確なパット »

0376 ゴルフのハンデ戦
「飛車落ち」という言葉がある。これはかなりのハンデだ。「香落ち」だってすごいハンデらしい。「歩」が一枚でも違うらしいが、私にはわからない。
高校生の時、校門から駅まで一緒に帰る同級生がいた。新宿駅南口前の道路は全体が高架になっている。左に歩くと長い階段があって地面に降りられるが、下は夕方になると薄暗かった。
その階段をおりたところに小さなスタンドを立て、将棋盤を乗せている人がいた。占い師が座っている雰囲気の場所だった。ある時その友人と一緒に通りかかると、彼がちょっと立ちどまろうとしたら「学生さんはダメ」と即座に声がかかった。
何時だったかその友達と将棋を指したことがある。私は並べ方を知っている程度だが、駒落ち将棋でやっていったらずっと負け続けて、とうとう相手が「歩」だけという駒落ちになったときようやく勝った。
あとで聞いたら四段だったそうだ。ゴルフにはハンデがあるが、駒落ちというハンデはない。私のレヴェルだとハーフセットでもスコアに変わりはなさそうだが、5本になるとどうか。
プロがアイアンとウッドをそれぞれ2本持ってプレーするとする。勝てると思うか。勝てないだろう。しかしパターとあと一本なら勝てるかも知れない。微妙だ。
というようにして、駒落ちならぬクラブ落ちのハンデ戦はお正月のテレヴィでしか見ないけれど、実際にアマチュアがそういうスタイルでコンペをしたらどういうことになるのか。
クラブが少なくなればショットはイマジネイションの世界に入る。それは大事なことで、ゴルフの技術が顕著に向上するから上手なゴルファーにとってもつまらない話ではない。そういうハンデ戦が日本で一般化すると、日本のゴルフ界もおもしろくなる。 
本数が5本ならば、ドライヴァーとバッフィー、6番アイアンとウェッジにパターだろうが、6本になれば6番を7番アイアンに替え、8番とウェッジにする。無論コースによって選択は相当に変わる。ドライヴァーを捨てる場合も出てくるだろう。
それで勝てなければ本数が増え、勝つと一本減らされる。ゴルフの技術を磨くにはすごい効果を発揮するコンペに違いない。本数を制限してハンデを付けるやり方以外にも、本数を自己申告してプレーし、少ない本数に対してスコアから何打か引く、というのもある。
これは沢山のサンプルがないと本数に対する適切な引数が出てこないので、そういうハンデ戦を長く沢山やらねばならない。しかしもし仮に日本で一般化すれば、その数字は世界初であるし、世界が利用するだろう。そういうのを国際化と呼ぶ。
国際化とは外に向かって誇れるものを増やすことで、そういう意味で日本は17世紀の方が今より余程国際的だっただろう。英語を話すのが国際化ではない。それはごく悪質な冗談である。
PGAには一試合だけステイブルフッドの試合がある。アメリカではステイブルフォードと言う。この方式はゴルファーのコンペでは一般的で、クラブの月例以外、お楽しみのコンペはステイブルフッドで行われる。
これはハンデ戦ではないが、ダボより多く何打打ってもダボと同じ扱いになる、という点で、一か八かの夢を見るゴルファーみんなが楽しめるゴルフだ。駒落ちゴルフが適切なハンデ数値を決められれば、それはそれでひとつのゴルフ文化になりうる。筆者
ツナミもウマミも日本語であって世界語である。コマオチが世界のゴルフ用語になったら、うれしい。

« 0375 ボールを真芯で捕らえる、知識 | トップページ | 0377  トロンボーンと正確なパット »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0375 ボールを真芯で捕らえる、知識 | トップページ | 0377  トロンボーンと正確なパット »