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先日ふと思い出して新しく作ったスワンネックのアイアンを玄関先の塀の上に寝かせて並べてみた。ご存じのようにゴルフクラブのシャフトを水平なテーブルや棚の上に置いてヘッドだけをテーブルなどの外へ出してみると、ヘッドはしばらくぶらぶらして揺れながら最後は静止する。

この話は以前から随分書いているが、新しいクラブで試したことはなかった。アイアンヘッドの底には番手が刻まれている。揺れのおさまったクラブ見ると市販されているクラブではその数字は真っ直ぐにならない。決して正立しないことになっている。全て右に傾いて見えるはずだ。

上弦の月のイメージは南中したときのものではない。上弦の月が南中したとき、弦は垂直に立って見えている。ところが私たちが自然にイメージする上弦の月は南中してから約2時間後の、やや西に傾いた月を想像する。なぜだかご存じだろうか。

ボール紙で半円を作り、弦と弧が接する頂点に小さな穴を開けて糸を通す。これをつり下げるとイメージ通りの上弦の月になって静止する。弦は垂直にはならず右上がりの傾斜を持つ。ソールの厚いサンドウェッジをテーブルに乗せ、ヘッドを外に出して底の方から見ると上弦の月と同じ形に見える。

私たちは不思議なバランス感覚を持っているらしい。傾きの大きさは番手ごとに違っている。サンドウェッジは夜遅く、月がかなり西に傾いた頃の姿に見えるだろう。クラブヘッドを底の方から見ているので右傾斜だが、グリップエンドの方から見れば言わばかなりシャットフェイスになっている状態だ。

ぶら下がっているクラブフェイスの右傾斜が大きければ大きいほどトルクも大きい。自分の使っているクラブがどの程度傾くかやってみることを勧める。前に使っていたクラブなどと比べてみると、その使い勝手の違いに思い当たることが出てくる。

市販品にはブレードが真っ直ぐ垂直に垂れ下がるクラブはない。パター以外そういうクラブは作られていない。もし仮にブレードが真っ直ぐになる、つまり南中時の上弦の月になるクラブをスクエアトルクのクラブと呼ぶことにすれば、私が新しく作ったスワンネックのピッチングウェッジはスクエアトルクのクラブだ。

ウェッジが真っ直ぐ垂れ下がっているのを見たとき、私はハッとした。私でさえ、そんなクラブは見たことがなかったからだ。もっと驚いたのはそれ以外のクラブが全て普通とは逆に左に傾斜していたことだ。傾斜の度合いは番手の数字が小さくなるほど大きくなっていた。

私は構えやすいクラブを作りたくてリヴァースグースに行き着いた。さらに真っ直ぐ打ちやすいクラブが欲しくてスワンネック構造を取り入れた。そのどちらもクラブのトルクを小さくする。

クラブのブレードが真っ直ぐ垂直に垂れ下がるクラブをトルクバランスがゼロのクラブと呼び、ヘッドの先が7時8時の方向へ跳ね上がればそれをプラスとして数値を割り当てる。逆に4時の方向へ流れるのをマイナスとする。

従って私のスワンネックはトルクバランスがマイナスのクラブである。ウェッジだけがスクエアである。そして市販のクラブは全てトルクバランスがかなりプラスのクラブである。これが「トルクバランス」の定義である。

トルクバランスが何を意味するのか、それはまだわからない。しかし何の意味もないはずはない。スイングに影響しないわけがないからだ。トルクバランスはゼロがいいのか、それともプラスがいいのか。まだ誰も知らない。誰も考えたことがない話だからだ。

今わかっているのはただトルクバランスにはゼロ点があるという事実と、そういうクラブはスワンネックでしか実現できそうにないということだけだ。

グースネックはクラブ屋さんがすでに定義を作っていて、プログレッションと言うらしい。シャフトは円筒形なのでその先の左側の面、つまり目標方向の面の先とブレードが一直線に見えるものがスクエアだと思うが、実際にはそこからグースの方へ動く量しか定義されていないと思われる。リヴァースグースのアイアンは私しか使っていないのだから。

トルクバランスはスライスとホックを演出する量を定義している。だからゴルファーにとってかなり大事な数値なのだが、クラブを買わない私はトルクバランスがすでに市販のアイアンに明記されているかどうか知らない。こんなに大事な数値なのに。筆者

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