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私は本を読まない本好きで、本の背表紙を読み、そのにおいをかぐ。子供の頃から古本のにおいをかいで生きてきたので、古い本、特に紙の質が悪かった昭和20年前後の本は紙のにおいだけで微妙に発行年をかぎ分ける。

早稲田を歩いてからバスで神保町へ行き、駿河台まで歩いたら、またバスに乗って青山で降りる。そこから歩いて渋谷に出て省線で目白に行く。そして歩いて家に帰る。こうして東京の古本屋を一回りするのが子供の頃の楽しみだった。

駿河台にミズノがある。私はミズノが好きで、テニスでもお世話になったが、ラケットはとうとうものにならなかった。ミズノのクラブは良くできているし材質がいい。私はよくアイアンを削るが、削ればメッキがなくなって錆(さび)が出る。

鉄は錆びるものだが、純度が高いほど錆びにくい。安物を削って放置すると3ヶ月後には真っ赤になってボロボロと崩れるが、いい鉄だと黒っぽい錆の皮膜が出来て、その皮膜がアイアンを守る。

メッキは鉄を錆から守るものだが、たとえばトタンとブリキではブリキの方がキラキラと輝いて高級ではあるが、トタンは亜鉛メッキなので錆びるときには亜鉛が先に錆びる。だから亜鉛の錆がしばらく鉄を守り続ける。

ところがブリキはスズのメッキなので、スズの方が鉄より錆びにくいから、錆が始まってしまえば、鉄が先に錆び始める。ミズノのアイアンはメッキを剥がしても錆の被膜がそれ以上の腐食を押さえるから私にとっては非常に便利だ。

ミズノのクラブで唯一、納得がいかないのはウッドの形状だ。ウッドのトップ、天井の形が扱いにくい。ゴルファーがアドレスで方向を決める場合、アイアンならばグルーヴという溝が沢山見えるからそれで方向を決める。

ロングアイアンは溝が見にくいから構えにくいと書いたタイトルもあるが、ウッドになるともっと見にくいわけで、ゴルファーはやむを得ずフェイスの一番上のエッジを見て構える。

ところがミズノのウッドはフェイスを正面から見ると、グルーヴという溝の並びとトップエッジのラインが平行になっていない。フェイスを正面から見た場合、ネックの方から先の方へかけて斜めに上がっている。

これで構えると何となくライ角が立っているように見えて、非常に構えにくい。気分的に調整するとボールが右へ飛び出すし、気にせず黙って打てばいいのだろうが、頭の中で方向をイメージしなければならないからショットに安心感が出ない。


ミズノがなぜそうしているのか、考えられることは幾つかあるが、溝は水平線を表し、それがヘッドの上側のエッジと平行なら、正確に構えられる。そういう風に作っても、力学的に同じクラブは作れる。だからその形はある種のゴルファーのためにわざとそうしてあるのだろうが、あまり勧められないと言うか、ミズノらしくないと、以前から思っている。 筆者

ミズノのウッド、特にフェアウェイウッドを使う読者はアドレスで方向を決める際により所となるようなラインを、自分なりに工夫して探し出し、サインペンか何かで書いておくといい。

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