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最近クラブメーカーのカタログを見たら、男性用ドライヴァーのスペックに重量280数グラム、というのがあった。とうとう出たわけだ。10年ほど前に、テニスのラケットで280グラムという史上最軽量が出た。それがその後どうなったか。

このラケットは女性用で、男性が使っているのを見なかった。女性でも特に初心者や非力なプレーヤーが買ってしばらく使っていたが、本格的にテニスをしている女性たちは手を出さなかった。

それ以来、280グラムより軽いラケットは出ていないし、当の280グラムのラケットもすでに姿を消した。なぜだろうか。たぶん打球したときの反動が大きすぎたのだ。テニスボールの重量は約57グラムで、ゴルフボールより2割半ほど重い。

テニスのサーヴはアマチュアのレヴェルでは速くても時速160キロ程度だ。一方ドライヴァーのヘッドスピードが45メートルなら時速にするとやはり160キロになる。ヘッドスピードとボールの初速は違うが、気分だけならばテニスとゴルフはいろいろな数値が似ている。

同じ重さの道具を振り、似たような重さのボールを打つ。軽いラケットの運命と重ね合わせると、現在の最新モデルドライヴァーは軽すぎるということになるだろう。これ以上軽いドライヴァーは出ないとも考えられるし、この重さのドライヴァーさえ、将来は作られることがない、かも知れない。

(問題はボールの重さが2割半違うことで、その分ドライヴァーの方が軽く作れる理屈だが、あくまで女性用の話だ。)

調べたことはないが、一般的に使われているドライヴァーは330グラム以上あると思う。アメリカのプロが使っているドライヴァーはもっと重いはずだ。長い外国暮らしで白人の腕力が相当強いのを私はイヤというほど知っている。

あの腕力であのスイング、と考えると、彼らの使用しているドライヴァーは370グラム以上あると思われる。重いドライヴァーで安定したスイングを生み出しているわけで、彼らが280グラムのドライヴァーを振っても、たぶんいい結果は期待できない。

私が使ってきたラケットで一番重かったのはウィルソンのジャック・クレーマープロモデルで、当時430グラムあった。今使っているダンロップは330グラムある。ドライヴァーも大体340グラムから370グラムの間だ。

時々クラブを改造しているので、スペックが変わる。伝家の宝刀、ロフト19度のバッフィーの接着がゆるんだのに気付いて一度シャフトを抜き、接着し直したのだが、なぜか長さが1センチ短くなって、D-0だったのがC-8になってしまった。

バランスの1ポイントは握りを3ミリ短くしたり長く持ったりすれば変わる量だ。それより問題はフェイスのホック角で、どうも以前よりかすかにホックフェイスになったように見える。何しろ伝家の宝刀だから、何をやってもうまく打てるので、その性能が変わらないことを祈っている。

ついでにロフト13度というヘッドに再びシャフトを差したのだが、今回はライ角アジャスターを介して地面ピッタリにした。以前はホックが出て使用をあきらめたのだが、これで第2の伝家の宝刀をもくろんでいる。

バッフィーは42.5インチで、これはヘッドがウッドで出来ていた昔のドライヴァーの基本的な長さだ。ロフト13度のブラッシーというかスプーンの方は、45インチあるから今の普通のドライヴァーと同じ長さになっている。

ヘッドはどちらも鉄のオリマーという古いモデルだが、不思議なのは重さがなぜかブラッシーの方が軽い。シャフトは三菱の同じシャフトだし、ヘッドは同じ形だし、長さが長い方が軽いということはヘッドの重さが違うのだろう。バランスはC-8で全く同じだった。

長いクラブほど軽い方が打ちやすいのは確かだけれど、何となく気になる。もっとも読者が使っているフェアウェイウッドはもっと軽い。何しろ私のはバッフィーが396グラムでブラッシーが356グラムだから、とても現代人のクラブとは言えない。 

貧しいからではない。チタンの軽さに合うスイングを見つける手間を惜しんでいるだけだ。嘘ではない。貧乏だが、そういう貧乏ではない。筆者

280グラムのドライヴァーの内訳を想像してみた。チタンヘッドは普通200グラム程度だが、それをたぶん180グラム以下で作っている。シャフトも私の硬いシャフトが74グラムなので、60グラムを切るような非常に軽いシャフトが付いているだろう。

シャフトは硬いほど厚みが増すので重くなる。だからこのスペックだとレギュラーのやや柔らかめのシャフトが付いている。引き算すると残りが40グラムになる。

私が使っているグリップは90グラムあるが、計算上40グラムのグリップだから、かなり薄いゴムで作られているはずだ。その分シャフトのグリップエンド付近の直径を大きめにして、グリップの太さが細くなり過ぎるのを防いでいる。

このグリップはすぐ摩耗して破れる。新素材の、特別に丈夫なゴムを開発する予算があるとは思えないから。だからしばしばグリップ交換の必要が出てくる。

以上、想像の範囲で280グラムのドライヴァーを分解してみた。

ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップで出来ているので、軽さをキャッチコピーにするにはグリップを軽くするのだが、グリップ部分は幾ら重くても体力的には問題がなく、かえってバランスが軽くなるので振りやすい感じになる。

だからこういう軽いドライヴァーを買ったら、グリップを分厚いグリップに替えると、かなり打ちやすくなると、買えない私が解説する、この空しさ。別に欲しくないもん。

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