« 0307  イチローのバッティングとゴルフスイングと飛距離 | トップページ | 0309 佐藤精一プロとダスティン・ジョンソン »

お酒のつまみがないとき、板わさは便利だが、あれは最後の一切れが倒れる。右から食べていくので左の端が倒れる。薄いので倒れる。ウッドはソールが広いのでシャフトを外したウッドは文鎮の代わりになる。据(す)わりがいい。

そのためにウッドはアドレスが決定している。目標に向いたヘッドの底全体が地面に付いている状態は唯一無二のもので、ゴルファーはそれに従うしかない。アイアンとはえらい違いだ。

アイアンはソールがほとんどないからシャットに構えることも出来る。それで構えが自由になるとも言えるが、自由というのはやっかいなもので、どこがいいのかわからなくて悩みが生まれる。アドレスの位置からクラブヘッドを眺めると、たとえばフェアウェイウッドはフェイスから最後尾まで7センチの幅がある。

左端のブレードから右端まで7センチあるということは、スイングする際にお尻を引っ張ってくる感じになる。鯉のぼりを持って走るようなものだ。つまり引っ張る感じになって気分的に安定している。グースネックはそれで作られた。

サンドウェッジも同じようにアドレス位置から眺めると左端のブレードからフェイスのトップまで5センチあった。こちらはフェイスが見えているわけで、ウッドのようにヘッドの頭ではないが、いずれにせよ左端から右端までかなりの幅がある。

カマボコ半分がウッドヘッドの大きさで、それが3ミリ幅で切ってある。料亭ではもっと厚く切る。右から食べていくとだんだん安定感が悪くなる。最後の一切れはまるで2番アイアンのようだ、と、ふと思った。だからロングアイアンは難しいんだ。

速く走りたいと思う車にはリアウイングという羽根が付いている。あれはダウンフォースを作るものだ。車はいくらシャコタンにしても底は地面に付かない。だから風が通る。その風で車が浮いてしまう。

それを避けるため羽根を付けて風を受け、下向きに圧をかけるのがダウンフォースだ。もっとも1トンもある車が浮いてしまうには180キロ以上の速度がいるだろうから、ほとんどカッコに過ぎない。

しかし鯉のぼりはわけが違う。パターでも最近は尾ッポの大きいのが主流になっている。高速で走るクラブヘッドに尾が付いていれば、ヘッドを真っ直ぐ走らせるのに相当の効果があるだろう。と言うわけでウッドは打ちやすいしウェッジも打ちやすい。最悪なのがロングアイアンで、サンドイッチマンが強風にあおられてよろけるのと同じだ。

私は自作のパターについてこの理論を逆用した。パターはゆっくり動かせるからだ。しかしクラブは高速で動く。当然風との戦いでもある。一般的なゴルフスイングの理論はアイアンを寝かせて風の抵抗を防ぎ、最後の瞬間にヘッドをネジって正しいインパクトを迎えるようになっているが、私のように機械的なスイングを標榜するゴルファーはクラブのデザインに科学的進化を求める。

尾っぽが付いている方が安定するのは明らかで、矢に羽根があるのとないのとどれくらい違うか、バドミントンに羽がないとどうなるか、考えるまでもない。アイアンの規定が邪魔するというならウッドを作ればいい。

ヨネックスが作ったウッド風のアイアンセットが売れなかったのはゴルファーが保守的なアホだからに過ぎない。作ったメーカーもお客様のレヴェルがそこまで低いとは思わなかったのだろうが、その努力は無駄ではない。最近になってショートウッドというのが売れているが、当たり前なんだ。筆者

« 0307  イチローのバッティングとゴルフスイングと飛距離 | トップページ | 0309 佐藤精一プロとダスティン・ジョンソン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0307  イチローのバッティングとゴルフスイングと飛距離 | トップページ | 0309 佐藤精一プロとダスティン・ジョンソン »