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ドライヴァーのライ角が、日本人の平均身長で構えた場合に30度も立っていて、とても使い物にはならないクラブを使わされている日本人が、どうすればスクエアな構えで真っ直ぐのボールを打つことが出来るのか、その補正値は目測で約5度前後だろう。


つまり、ドライヴァーを構えたとき、少しだけフェイスを開くと、どこかでフェイスが目標を向いてくれるということだ。これは沢山の異なるドライヴァーを借りてレーザーで調べた結果だ。

背の高さやシャフトの高さは様々なので何度開けばフェイスが目標へ向いているのか、一概に言えない。けれどもスイングが正常である限り、適正にフェイスを開いて構えて打たなければ、真っ直ぐなボールは打てない。

一般的に、初心者はインパクトでアドレスの再現は出来ずに、フェイスがやや開く。したがってドライヴァーの異常なライ角はその誤差を相殺してくれるから、ドライヴァーが真っ直ぐ飛べばセカンドショットでスライスし、右のハザードの中で悪戦苦闘する。

上手なゴルファーはその差というか、誤差を認識しているからティーアップして打つドライヴァーとそれ以外のクラブは別物として考えている。器用な日本人を頼りにして、日本のクラブメーカーはこの50年間、一度も日本人用に最適化した、言わば当たり前のドライヴァーを作ったことはない。

7万円もするドライヴァーは日本人しか買わない。しかしライ角は西洋基準で作る。不思議な気もするのだが、2万円のドライヴァーを買うアメリカ人相手に作るドライヴァーの金型を流用して、それに付加価値を付けた7万円のドライヴァーを日本人ゴルファーに売る、というのが日本のクラブメーカー長年の伝統になっている。

だからドライヴァーは少し開いて構えたときだけ、日本人ゴルファーにとってまともなクラブになるのである。各自その開き具合を調べることをお薦めする。大事なことは、ドライヴァーのフェイスを開くという行為が、たとえばアイアンのフェイスを正しく目標に合わせることと全く同じ動作であって、決してスイングに細工をしているわけではないという自覚であり、認識である。

ドライヴァーだけは、フェイスを幾らか開いた状態が真っ直ぐ構えた状態になるのだ。ドライヴァーフェイスに鏡を貼り付け、レーザー光の反射したポイントが、ちょうどレーザーの発射口の真上の壁に来る位置を確認すればすぐにわかる。筆者

それでもドライヴァーのライ角はどんどん大きくなる傾向がある。もうすぐ60度になるだろう。三角定規じゃないけれど、1,2,ルート3だから、少なくともおへそまで1メートルの背丈がないとスクエアには構えられない。

それでも作るにはそれなりの計算がメーカーサイドにはある。ライ角を大きくとることによってヘッドのキックを鋭くし、飛距離が出るような設計をするのである。実際ライ角がゼロのクラブではシャフトのしなり以外にヘッドスピードを上げる力学はない。ゴルファーのパワー頼みだ。

ヨットの帆を風向きに対して直角にすればヨットは最速で走る。似たようなことがライ角にもある。だからメーカーは不自然さを了解した上で、ライ角を大きくしていく。しかし、スイングを壊したら何もならない。

スイングイメージを作り切れなければ永久に安定したゴルフスコアは生まれない。それさえもわかっていて、メーカーは飛距離を欲する初心者目当てに、ドライヴァーを設計する。お客様は神様なのだ。 筆者

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