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ゴルフスイングはフェイスを開いて閉じる過程だからアドレスでどういうセッティングをしようともフェイスはいずれ開く。そして閉じる。私と同様、アイアンを15度開いて構えたい衝動が消せないゴルファーは普通のゴルファーとどう違うのだろうか。

私のスイングは変なスイングで、変人としては当然だが、外から見れば非常にシンプルで当たり前のスイングに見えるはずだ。普通のスイングと比べて私のスイングはシャフトの向きの変化が穏やかで小さい。風車が回るように動く。



インパクトへ向かってシャフトの向きが急激に変化するのが当たり前のスイングだということは「彗星とケプラー・・」に書いたとおりで、それでこそ飛距離が出る。

私が飛ばない理由もここにあるのだが、その代わりにスイングがシンプルで簡単だ。風車のように振るとシャフトのしなりは小さくなるし、一般的に言えばしなりの戻りも早い。私が硬いシャフトを好むのは全くしならない方がイメージ通りのスイングになるからだ。それでいよいよ飛ばなくなる。トランポリンがコンクリートの床になるのだから当たり前の話だ。

私のスイングはブルドーザでドドッと運ぶようなスイング、と表現される。鞭(むち)のようなしなやかなスイングとは大違いらしい。どんなに硬いシャフトでもしなりはある。それが戻ってオーヴァーシュートを起こし行き過ぎたときにボールを打てばボールは左に飛ぶ。これがひとつの事実。

さらにボールがフェイスに当たってから離れるまでの時間にフェイスは左へ左へと向きを変える。1ミリ秒に4センチフェイスは進みフェイスは回転し続ける。ボールがどれくらいの時間フェイスに張り付いているのか私は知らないが、知っている人はフェイスの向きがボールをリリースしたときどこへ向いているかも計算できる。これが二つ目の事実。

「アドレス教の迷信」という何十年も前に書いたタイトルがあるが、そこが原点なのかも知れない。私から見れば普通のゴルファーは左に飛ぶはずのボールを真っ直ぐに飛ばしている。アドレスで真っ直ぐセットしたフェイスが真っ直ぐ戻ってくるのだから当たり前だと信じている。

確かにそれはそうなのだが、それはイメージの世界に支配されたスイングであり、歪みが巡り巡って真っ直ぐ当たる。そういうスイングは維持費がかかる。ちょっとでも維持費をケチると途端にどこへ吹っ飛ぶかわからなくなるスイングだ。

私のスイングは曲がらない。特にアイアンは全く曲がらない。飛ばないこともあるが、ボールを後ろから素直に押すので、ヘッドが急角度に刺さってくる普通のスイングほどスピンがかからない。それで余計飛ばないが曲がる要素もない。

釣り竿の先端のようにしなやかに撓(たわ)むシャフトが付いているパターを使いたいゴルファーはいない。しかしそれは軽く打ってもよく転がるはずだからショートしにくい。真っ直ぐ打つのが難しいだけだ。

つまりヘッドを開いて構えたい気分の起こらないゴルファーのスイングは、ゴムホースのようなシャフトのパターでパットするのと同じ難しさを持っていて、しかもそれでうまく打てるほど熟練している。すごいと言えばすごいが、事実関係がわかっていて、もしそんなパターを欲しがらないのならば、そんなスイングも欲しがらないのではないか。

そこまで考えてもなお、アドレスで真っ直ぐに目標へクラブフェイスを向ける、その動作には捨てがたいものがある。なぜなのだろうか。 筆者

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