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世界で一番ドライヴァーの売れる国は日本だろう。今日ご近所のゴルファーからドライヴァーを頂いた。最新式のドライヴァーを中古で買ったときに、前のドライヴァーには凹(へこ)みがあって下取りしてもらえなかったという。そのドライヴァーには確かに凹みがあった。

ずいぶん前に、チタンのデカドライヴァーが盛んに作られ始めた頃、中古ゴルフ屋さんに何でもいいから安いチタンはないかと尋ねたら、出てきたのが今私が持っている唯一のチタンデカドライヴァーで、現在はシャフトが付いていないで文鎮になっているが、シャフトを探していずれゴルフクラブとして復活する。

おもしろいことに、全く同じところがへこんでいた。ヘッドの先端、フェイスの先の上の方がへこんでいる。わずかな凹みのために私は確か2000円で譲ってもらった覚えがある。それと同じ所に凹みのあるごく最近のデカヘッドが今日手に入ったわけだ。

私は前にこのドライヴァーを打ったことがある。後ろがいなかったので、豪快な打ち下ろしのホールでちょっと借りて打ってみた。続けて自分のドライヴァーで打った。ティーグラウンドから見ると、二つのボールはフェアウェイのセンターを中心に左右に10ヤード離れて止まっていて、実際行ってみると本当に全く同じ距離飛んでいた。

これがどういう意味を持つのか、考えていただきたい。私のドライヴァーは相当古いキャラウェイのビッグバーサで、100円だったか500円だか忘れたが、中古クラブ屋さんで買った。シャフトは48インチ、規定ギリギリの長さにしてある。重さは364グラム、シャフトはスティフ。借りた方は300グラムで46インチのチタンデカヘッドだ。

私のスイングはパーシモンのドライヴァーでボールを打つためのスイングで、私のスイングを見慣れている人はブルドーザのようにドカッと運ぶ感じがすると言う。今のドライヴァーは軽い。従ってそういうドライヴァーに適した打ち方ではない。羽毛の掛け布団と綿の布団くらい違うだろうから寝返りの時に使うエネルギーが違う。

羽毛ならさっと気楽に寝返りできるが、それと知らない私は綿の布団のつもりでゆっくり力を入れて寝返る。この新しいドライヴァーの軽さを意識して本気で打ったらあまりの軽さに背筋を痛めるだろう。早速このドライヴァーを48インチに改造した。物理学の法則では長い方が飛ぶ。ただし、物性の法則ではそうとばかりは言えない。ここが難しいところだ。

日本人ゴルファーは気が狂っていると、私は思っている。毎年新しいモデルが出れば、確かにメーカーの努力がそこにあるからより飛ぶはずだ。それを疑う私ではない。しかしその距離が何センチか何ヤードか知らないが、アマチュアのゴルフにとって何の意味もない。使い慣れたドライヴァーの方がいいスコアを約束するのは目に見えている。

日本のベストアマ程度になると、アマと言ったってプロと同じでスポンサーが付く。プロになる力がないアマがそうやってプロまがいに生きている。不愉快というか、情けない話だ。そういうアマはいつだって最新型のドライヴァーを使うが、本当に上手なアマは余程の進化が起こらない限り、ドライヴァーは替えない。持っていても使わない。

ものがどんどん売れれば景気が良くなるという発想はイギリスが生みの親で、アメリカが実践したが、資源も地球の環境も限界が見えてきた今、その考え方は死にかかっているし、決して生き返ることはない。もっと別の方法で景気をよくするしかないのだ。

ドライヴァーを買い換えるよりもっと賢いゴルフを考え、劇的に優れた省エネの道を模索するのが本来のあり方だろう。日本人ゴルファーがドライヴァーを買い換え続ける限り、日本にも世界にも未来はない。ゴルフをすること、そして生きることの本質を考えるようにならなければ、私たちに未来はない。

日本のゴルファーは変だ。そのとき最も変でない国が世界をリード出来る。どこも変なのだが、その中で一番まともな国が世界をリードしてきた。日本は世界をリードするチャンスがあったが、それを失った。それこそ「変」でも起きない限り、この先もう500年は無理だろう。新しいドライヴァーは使えるだろうか。やってみないとわからない。今のドライヴァーの方がいいという結論が出る可能性は50パーセントある。うーん。筆者

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