« 0234 グリップリッジの話 | トップページ | 0236 親指と人差し指のデッドヒート »

機会があれば画像を公開するが、3番アイアンの先の出っ張りを切ったアイアンはウッドと同じである。私が考える範囲ではハイブリッドである。今日、かなり真剣にテストをしてみたが、アイアンとウッドは同じに打っても同じ軌道を通らなかった。

シャンクに親しい私だから気付いたのかも知れないが、全く同じバランス同じ長さの、しかもアイアンは先をカットした、ウッドとほとんど変わらない感触のハイブリッドなのに、トレースした奇跡は違っていた。

ウッドはクレンザーが真芯に付着するが、3番はヒールから1.6センチに当たる。シャンク間際だ。つまりもっと研究してウッドとアイアンが同じスイングで同じところに当たるようにしなければ、ゴルフスイングはシンプルにならない。

試しに普通の4番アイアンを振ると、やはりシャンク気味になる。ロフト22度のウッドと交互に、ウッドと同じスイングで振り切ってみた結果が、ウッドとアイアンの本質的な違いを見せつける。

違っていてもいいが、同じスイングで振って違った場所にコンタクトするのは困る。プロもシングルもそんなことには気付かないで、ただ練習量で無意識に真芯で捕らえられるようになっているのだろう。それではゴルフスイングを考えることは出来ない。

まだわからないが、たぶん間違いなくウッドとアイアンのヘッドトルクの違いがそこに現れている。真のハイブリッドは、この点を消化し切らなければ完成しない。よーし、がんばるぞ、という話。 筆者

 

画像に注目していただきたい。2本のアイアンの右側はイージー・スワンの7番である。左は無改造のウェッジ。クラブの角度はライ角とロフトという二つである。シャフトにはねじれや硬さや重さがある。

クラブにはバランスがあり、しなりぶぶんがてもとだとかさきだとか、まるでつぢ竿のような区別もある。私がグース度と呼んでいたものはこの頃プログレッションという言葉で使われだした。

しかし私がクラブの性質で最も気にし続けてきたのはそれらのどれでもない。画像にある、ヘッドの垂れ下がり具合、傾きである。左のウェッジは先が左側に回り込んで時計の針で7時の方向にある。

パターを除けば、市販のクラブ全てが多少の差はあっても必ず7時側になるはずだ。6時より遅くなるクラブは存在しない。だからあなたが今画像で見ている右側のクラブは、これ以外、この世にないクラブなのである。

ずっと昔から、私は「ゴルファーに愛を!」にこの話を書いている。この傾きが何を意味するのか、誰も知らない。「傾き」さえ知らないのだから、その意味を考えるわけもない。

私はウッドとアイアンに同じスイングを使わない。使えない。使うとすれば補正値があるからだ。今書いたとおり、ウッドのスイングをそのまま使ってアイアンを打てば、軌道が微妙にスライドする。

これを補正して全く同じスイングで済ませることも、今は出来ないでもないのだが、それよりなぜか、の方に興味がある。私はこの角度のことを知っていてスワンネックを作ったのではない。スワンネックはアイアンのトルクを減らせるクラブのイメージから生まれた。

スワンネックヘッドの、この不思議な角度に気付いたのはずっと後になってからだ。ウッドとアイアンを比べた場合、ウッドの方が傾きはやや小さくなる。だからウッドとアイアンに同じスイングが使えないのかと思っていたが、確信はないし、そうでもないような気もしている。

読者がこの奇妙な傾きを持ったクラブを振ってみられないのは残念だが、私はもう十数年間これしか使っていないが、不便はないし、かといって普通のクラブを振っても困らない。事実ウェッジはスワンネックに改造する余裕がないからそのまま使っている。

付記

普通のゴルファーはアイアンとウッドに同じスイングを使う。プロもそうだ。なぜ打てるのだろうか。プロはゴルフ漬けの毎日だからどこかで気付いたことはあるはずだが、考えるよりボールを打ち続ける方を選ぶ。何しろ沢山打つわけだから考える必要はない。

練習量でカヴァーし切れないアマチュアも、同じスイングで済ませている。済ませられる原因を考えてみる。テストに使った私のクリークは375グラムあった。長さは107センチ(42インチ)でほぼ改造した3番アイアンと同じだ。アイアンは5グラムほど重かった。

しかし振った感じはアイアンの方が断然重い。バランスは同じに作ってあるはずで、バランス計に乗せればむしろウッドの方が重く出ると思う。それなのにアイアンの方が重く感じる。違いはどこから来るのか。

空気抵抗だろうか。あるいはアイアンヘッドの先を切ってもまだトルク差があるのかそれはわからないが、ヘッドが重くなれば同じようにスイングした場合、相対的にヘッドは遅れて出てくる。

つまりレイトヒットになり、あるいはコックが深くなる。ケプラーに近づく。そういうスイングはボールを後ろから掃くような感じのスイングに比べてシャンクが出にくいことがわかっている。

私がわざとヘッドを遅らせ、クラブを急角度で振り下ろしてくると、クレンザー痕はフェイスのかなり先の方に付く。ボールを狙って振っているのに、普段のスイングとの誤差が3センチある。これは昔からわかっていた。

軌道がズレる原因のほとんどは縦向きのスウェイであり、慎重にゆっくり打つときと、体を目一杯使ってフルショットするときと、ヘッドの軌道は変わる。フルショットでは誰でもやや上側にスウェイするのでヘッドはボールから離れ、つまり手前側を通る。

自分のスイングをフルショットに合わせているならば、コントロールショットではシャンクしやすいし、縦のスウェイのないスイングに合わせていると、フルショットではフェイスの先の方でボールを打ってしまう。

ヘッドアップするな、というのはコントロールショットでもフルショットでも同じ軌道を通すためだが、なかなかそううまくはいかない。練習量の多いプロなどは、無意識のうちにボールを打つ力加減そのときのヘッドトレースラインとの差を補正する。無意識だから本人は気付いていない。

そういうことを考慮した上で考えてみて、私のスイングがなぜアイアンとウッドでトレースラインのズレを起こすのかはまだわからないが、一般のゴルファーがアイアンとウッドを同じスイングで済ませられるのはそういうことだと思う。

つまりアイアンの方がヘッドが重いから自然にコックが深くなり、そういうスイングほどヘッドは思いの外体の近くを通る。偶然だが、そういううまい話があるのでウッドとアイアンを同じスイングで済ませられる。

プロは生活がかかるからそんなうまい話に身を任せられない。それで練習で無意識に正確に補正できるまで打つ。アマチュアが沢山練習して同じスイングで打つことに専念すると、逆にシャンクやトウヒットが出てきて悩む。 筆者

Dsc00016 Dsc00014

« 0234 グリップリッジの話 | トップページ | 0236 親指と人差し指のデッドヒート »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0234 グリップリッジの話 | トップページ | 0236 親指と人差し指のデッドヒート »