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すでにスイングが出来上がっているシングルプレーヤーと、時折出るプッシュアウトでトーナメントを排除されるプロゴルファーを別にすれば、90前後でうろうろしているゴルファーの約半分には、一度インターロックを試みることを勧める。

理由は素朴でシンプル、使った即座にヘッドが今までよりも走るからだ。ヘッドが走るとスライスが出ない。ごく小さなスライスでも、スライスしかでないのならば、そのゴルファーはスライスという呪縛(じゅばく)によってそのゴルフ全体を窮屈にする。

スライスはゴルフの基本で、目標よりも30度も違う方向へ向かって打ってトーナメントに勝ち続けられるプロがアメリカには何人もいた。しかし日本にはいない。それはパワーの次元が違うからだが、それにしても、普通のゴルファーにとって、真っ直ぐ打ちたいという気持ちは信仰にも似て、なかなかぬぐい去れない。

ドローが打てるようになると、そういう呪縛から解放されて、必要に応じてスライスやドローを打ちわければいいと思うのだが、それは案外難しいことで、それよりもスライスかドローの一方を持ち球にしてゴルフをする方がゴルフはやさしいことに気付く。

私はスライスを直す必要はないと思っているが、問題はスライスしか打てないことに対する心理的なダメージが、ゴルフ全体を歪めることだ。インターロックはヘッドを15パーセント程度走らせる。それだけ位相が進むと考えていい。

つまり同じスイングをしていても、クラブヘッドが手首との位置関係から換算して15度先に進む。だからギリギリのフェードヒッターならば軽いドローボールが出るようになるはずだ。ドローが出さえすれば、スライスという名の監獄から脱獄できるわけだ。

脱獄に成功しても自由な世界が待っているわけではない。スライスに帰ろうかということになる場合もある。そうしてスライスに帰っても、それは以前のスライスではない。スライスという呪縛のない、立派なスライスとして、生きていける。

そういう観点から、私は初心者やアヴェレイジゴルファーがインターロックグリップを使うことは非常に意義のあることだと思っている。 前にも書いたが、インターロックは女性用グリップだという誤った常識を日本に植え付けた馬鹿がいる。

翻訳のミスなのか、本人のアホなのかわからないが、外国ではインターロックが女性用という話は聞いたことがない。日本だけ、なぜかインターロックが女性用だというまことしやかなデマが、少なくとも60年間通用している。

これだけゴルフが盛んで、これだけプロのための賞金が用意されている日本で、こんな根拠のない嘘を是正しようという専門家が、60年近くただのひとりも出てこなかったのは、日本がゴルフの僻地(へきち)だという証拠だ。 筆者

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