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「私はフラットスイングですが、縦に振ればプッシュアウトし、横振りになるとホックします」と、この日本語は間違っていません。縦振りと横振りはシャフトの傾斜を見て何となく使う言葉で、厳密な定義はありません。縦に見えれば縦振りで、横に見えれば横振りなのです。

しかしアップライトとフラットはスイングの質の違いを表す言葉で、腰の回転をダイレクトにシャフトの回転につないで打つ方式がフラット、一方アップライトは腰の回転を使いません。厳密には使いますが、スイングに対してダイレクトな力の伝達ではありません。

道路工事現場で腕を垂(た)らして左右に振っている、あの看板がアップライトです。あれは板で出来ていますから腕は振れても腰は回りません。時計の針も同じです。シャフトの短いパターを使うと誰でもボールに被さるようにして構えることになります。

そうするとパターは肩や腰の回転に同期して動くのでフラットスイングですが、シャフトは垂直に近いですから当然縦振りです。逆に棒立ちで構えて打つパットは肩の位置はほとんど動かず、腕の三角形だけが動くように見えます。これがアップライトで、かつ縦振りです。
 
私はフラットスイングですが、元気なときは横振りでホック気味になり、疲れてくると知らないうちに縦振りになってプッシュアウトします。ただし、一般的にはこの逆の現象が起きやすいものです。縦に振って引っ掛ける場合が多いようです。

日本人は腰の粘りが強いのでその特性を活かしたフラットスイングが多かったのですが、最近は背も高くなり、それに逆行して腰の力が弱くなって来たため、アップライトスイングが増えてきています。それで一般的には私と反対の現象が起きるのです。

アップライトとフラットは二つの相異なる性質を持ったスイングですが、ゴルファーがどちらか一方だけを使ってスイングしているわけではありません。幾らかミックスされたスイングをしているのです。
本人が気付かないうちにその混合比が変化すると、思わぬ打球が出るのです。アップライトとフラットの違いさえ知らないゴルファーにとって、ショットのブレが始まったら地獄です。そういう意味で、アップライトとフラットを理解することは大切です。

世間ではどういうスイングが正しいとか正しくないとか言って、アップライトの理論とフラットの理論がごちゃ混ぜになってスイング理論として戦うわけですが、ゴルフスイングはどうせブレンドなんです。キリマンジェロの豆だけのコーヒーのようなものは、ゴルフスイングにはないのです。

そういう純粋なスイングを作ることは出来ると思いますが、利用価値はないでしょう。ただ知っていることに価値がある、言わば幻なのです。 筆者

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