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右と左のグリップを詰めて握るとグリップは一体化する。そういうグリップは手首は何もしないし何も出来ない。抵抗の少ない蝶番(ちょうつがい)が一つあるのと同じだから適切なリズムでスイングするとパワーロスのないスイングが出来る。

一方左右の手を離して握った場合、つまり野球のバントのような恰好でクラブを握ってスイングすると手首の追い越しがはっきりわかる。どこかで左右の腕がクロスするが、その場所が適切になるように、インパクトの手前で起こるように調整するとスライスが止まったり飛距離が増したりする。

そこまで離して握らなくても、両手を詰めて握らないグリップでは意識的に手首の追い越しを掛けられる。手首の追い越しはヘッドスピードを上げるためのうまい手なのだが、ちょっと気になることもある。私はこの手のスイングをする典型的なゴルファーを二人思い浮かべた。

一人は最近がんばっている超ヴェテランのコーリー・ペイヴィンで、彼は私たちアマチュアよりも飛ばないので有名なゴルファーだが、そのスイングは絵に描いたような手首の追い越し型スイングである。彼の場合は小柄だから飛ばなくても不思議ではないが、もう一人、すぐに思い出したスイングがある。

こちらは日本人ゴルファーで、藤木三郎という。彼のスイングも典型的な追い越し型だが、彼も飛ばない。飛ばないというより飛ばさないスイングとして追い越し型を使っている。体だけ見るとどう見てもロングヒッター風の大柄でがっちりとした体格なのに、私たちと変わらない飛距離でゴルフをしていた。

二人とも強いプロだった。ペイヴィンはメイジャーを取っているし、マネーランク1位にもなっている。藤木プロはわからないがツアーで少なくとも10勝以上はしているだろう。

私は追い越し型が飛ぶはずなのを知っている。しかし例を挙げられない。このゴルファーは追い越し型だと私の目には見えているけれど説明できない選手ばかりだからだ。それなのにこの二人の典型的な、誰にでもそれとわかる追い越し型が飛ばないゴルファーなので困っている。

私の目には明らかな追い越し型のゴルファーで飛ばすゴルファーは沢山いるのに、そういうゴルファーのスイングは普通のスイングに見えるから追い越し型だと気付かないかも知れない。追い越し型には二種類あるのだろうか。距離を出さないタイプと出すタイプと。

それならその違いはどこにあるのか、それが問題だ。ジャスティン・ジョンソンも、宮本プロも追い越し型のロングヒッターだ。「ゴルファーに愛を!」は読み物ではない。考えるものである。問題集だと思って読んでいただきたい。筆者

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