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ミズノのウッドについて書いたときに、適当に補助線を引くといいと書いたが、ちょっと不親切かと思ったので、この話を書き足すが、これは本当に恐ろしい話で、読むとおおごとになるかも知れない。

ゴルフ場で見ている限り、身長185センチに満たないゴルファーが市販のフェアウェイウッドを構えるとヘッドのつま先が浮いてフェイスは15度程度左に向いている。これで正確にスクエアに打てば、ボールは左に飛ぶはずだが、下手くそなのか、それとも補正できるのか、ボールは真っ直ぐ飛ぶ、らしい。

フェアウェイウッドを構えて、普通のゴルファーがフェイスを真っ直ぐ目標に向けるには、フェイスを開かなければならない。それも半端な量ではない。10度近く開くと、大体フェイスは目標方向を向く。

10度というと、ヘッドのつま先を約1センチ右へ回してフェイスを開くのだから、そのフェイスの向きを見る限り、どう考えてもそれで真っ直ぐとは思えない。何しろフェイスは明らかに開いて右を向いている、ように見えるのだ。

私は昔からライ角と戦ってきたので、レイザー光線で事の一部始終を見続けてきたから信じられるのだが、普通はとても信じられない光景だ。しかしレイザーの焦点はそうやって10度もフェイスを開いたときに、やっと目標方向を向く。

嘘ではない。明らかに右を向いているように見えるフェイスは、しかし目標のかなり左を向いている。これは話を聞いたからすぐに納得できるほど単純な錯覚ではない。

(ハードカヴァーの本をテーブルの上に立てて、それを少し斜めに傾けるとする。テーブルに接している辺を中心に傾けるのだから、本の表紙はただ静かに傾き、表紙の向きが上向きになるだけで左右にズレはしない。

しかしそうやって斜めになった本を、面の向きを変えずに、本のカドを中心に傾け始めると、その途端に面の向きは全くわからなくなる。初めに傾けた傾きが大きいほど、わけがわからなくなる。)

この錯覚がどこから来るかというと、フェイスに刻まれた平行線、グルーヴだ。何本も並んだ平行線は、明らかにそのフェイスが右を向いているように見せかけている。たとえば、フェイス全体に黒い墨を塗ってみると、フェイスに方向がなくなる。

なくなると言うよりも錯覚がなくなって、どこを向いているのかわからないことに気付く。それでもまだフェイスのトップエッジは見えてしまうから、やはりひどく右に向いているような錯覚は残る。

やってみればすぐわかることだが、やらなければ生涯わからない。フェイスに並んだ線というのは実に恐ろしいものに化けることがある。 筆者
補1
床にレイザーポインターを寝転がし、ウッドのフェイスに小さな鏡を両面テイプで貼り付けて置いて、レイザーから少し離れたところで鏡に光線が当たるようにしてからいつものようにウッドを構える。

レイザーの反射光が壁などに当たる。普通はこのセッティングでロフトを測るのだが、レイザーのポイントが妙に左右にズレるのでフェイスの向きがどうなっているのかも同時にわかる。
補2
身長185センチに満たないアヴェレイジゴルファーがそんな構えでなぜ真っ直ぐ飛ばせるのか、それは私にはわからない。少なくとも私はボールが素直に左に飛んでいって困るのでライ角を徹底的に調整している。

どんなクラブでも、どんな打ち方でも、思った通りに飛びさえすればいい。左に飛んでも右に飛んでもそれが思った通りなら構わない。ライ角の事実を知ったからといって今まで思い通りに打てたのならば、それはごく自然に補正が出来ていたということで、何の問題もない。
ただ、知っていることに意味がある。ショットがうまくいかなくなったとき、道具の歪みを知っていれば、悩んで迷うことはない。それが事実の持っている価値だ。
補3
ちょっと調べてみたのだが、私がスイング原器とも伝家の宝刀とも言っているバッフィーはアドレスしたときに真っ直ぐ目標を向いていた。だから安心感もあるし、いつでも必ず当たるのかも知れない。

最近拾ってきた9番ウッドは調整しきれないのでヘッドの上部、フェイスの上側のエッジ近くにラインを引いてある。フェイスの先からエッジに対して約8度のラインはネックのところでシャフトの右側に当たる。

これはすごく斜めの線だが、私はこの線を目標に直角にする。それでフェイスが真正面を向くようになっているからだ。読者もそういうラインを引いてみたらどうだろう。あるいは練習場ででフェイスを8度開いたフェアウェイウッドを試し打ちしてみてはどうか。

もともとフェイスが左を向いた状態で真っ直ぐ打てるように練習してきたのだから、本当にフェイスを真っ直ぐにして構えれば右には出ると思うが、それほどひどく右に出るとも思えない。出来れば少しずつ素直になっていく方がいいと、私は考えている。

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