« 0365 前向きパットの由来 | トップページ | 0367 ヨーヨー打法の練習方法について »

0366 熊手型の系譜
夜中にふと目を覚ました。ザック・ジョンソンのスイングが思い浮かんだ。すると立て続けにゴルファーの名前が浮かんできた。ジム・フューリック、レイモンド・フロイド、ラリー・ネルソン、ジーン・リトラー。河野高明プロのところで迷ったが、結局最後に杉原プロまで来たあたりで再び眠った。
「熊手型とほうき型」というタイトルがあるが、熊手型の大半はノーコック打法という形で認識されている。古来からアドレスの形を崩さずに出来るだけリニアに振りたいと思うゴルファーは様々に独特のフォームを作り出してきた。
ほうき型のようなごく自然なスイングと違って熊手型はアーティスティック(人工的)なスイングである。手首の形を崩さないために手首に強い衝撃が加わるので、それを逃がすためにゴルファーは各自独特のフォームを作り出す。
しかしフォームは違っていてもそれらのスイングには同質の香りがある。熊手型でプロとしてやって行くには十分な体格と体力を必要とする。あるいはフューリックのように極めて巧妙な仕掛けを作らなければならない。
熊手型は普通に見れば決して美しいスイングではない。美しいスイングはほうき型の中の、特に巧妙なスイングにしか見られない。ブルース・クランプトンは日本ではほとんど知られなかったが、それはニクラウスのせいである。
彼は何度もメイジャーで2位に甘んじなければならなかった。もしも同じ時期にニクラウスがいなければ、クランプトンは全米オープンも全米プロも取っていただろう。実際彼のスイングをコピーした同郷の後輩デイヴィッド・グラハムはメイジャーに勝っている。
彼らの美しいスイングに近いスイングを最後に見たのは陳清波さんだっただろうか。以来、本当に美しいスイングを見なくなった。むしろ熊手型の方に工夫が施されてそれなりに美しく見えるようになった。
日本のプロの体格で熊手型を使うのはうまい手ではないが、なぜか最近のプロには熊手型の香りのするスイングが多くなった。日本で働くのだからそれで必要十分かも知れないが、世界に出ては勝てない。
伊沢プロだけが、熊手型に巧妙な仕掛けを施して世界でも十分通用するだけのスイングを持っていたが、やはり無理があって手首を壊した。
熊手型はパワーの多くをブレーキとして使う。制動型スイングなのだ。だから有り余るパワーや強靱な手首を持っていない場合、ボールを打つのに十分なパワーを配分できない。
日本に藤田さんというプロがいるけれど、フォロースルーにかけて熊手型の香りがある。よく見たことがないから何とも言えないが、彼はショートゲームとパットの名手に決まっている。
あの体格で熊手型で、しかもそれなりの仕掛けを持たずにプレーして勝っているとすればそれしかない。
「ゴルファーに愛を!」のタイトルには「フェイスを開いて構える」というのが幾つかあるが、この頃思うに、あれは熊手型本来の効果を失うことなく、かなりのパワーを打つ方へ向けることの出来る、ひとつの方法なのかも知れない。
フューリックのスイングほど巧妙ではないが、フューリックよりも簡便である。藤田プロがそこに気付けば、伊沢プロのスイングのように、世界レヴェルで通用するスイングを作り出せただろう。
ゴルファーがスコアを考えればミスのないスイングを模索する。そうするとゴルファーの心はほうき型と熊手型というふたつの相反するスイングの間で揺れ続ける。 
目標が国内限定のプロか、あるいは月一ゴルファーならば、熊手型は優れたスイングである。筆者

« 0365 前向きパットの由来 | トップページ | 0367 ヨーヨー打法の練習方法について »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0365 前向きパットの由来 | トップページ | 0367 ヨーヨー打法の練習方法について »