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楽観的に見ればドローするのはスイングに余裕があるということで、もっと重いヘッドを付けてストレイトボールを打つことも出来るし、そうすると力積の関係で自動的に飛距離も増す。もっと柔らかいシャフトを付けた場合にもヘッドの遅れが出来てエネルギーがシャフトに蓄積され、飛距離も増すし真っ直ぐ飛ぶ。仕掛けは同じだ。

悲観的に見ればドローが出るのはパワー不足ということで、バックスイングからの切り返しが作ったシャフトのしなりに負けてしまうからドローする。しなったシャフトはエネルギーを持っていて、それが戻ってくる。それは後ろから雪崩(なだれ)が押し寄せてくるようなもので、必死で逃げようとする。

ところがパワーが不足すると逃げ切れずに雪崩に飲み込まれる。パワーに余裕があれば雪崩を後ろに見ながらちょうどいい具合で逃げ切り、インパクトに最大のパワーを与えられるが、それが出来なくなる。これはサーファーの心理によく似ている。大きな波に乗りたいならそれだけ強く漕(こ)がなければ波に飲まれる。

楽観的に見ればスライスが出るのは柔軟な体と強い筋肉を使って最大パワーを生み出す素質を持っているということで、スイングの位相さえ調整出来るようになれば飛距離の心配なしにそこそこいいゴルフが保証される。最大のパワーは出せるが方向が違うという点でスライスもまたパワーの無駄使いを意味する。

悲観的に見るとスライスを起こす位相ズレは人間工学的な自然現象であり、それを直すことはある意味不自然な動きを作り出すのだから普通の人々の体力と知能にとっては絶望的とも考えられる。キャッチボールのように水平にボールを投げるときの全力投球と、空に向けて真っ直ぐ上に投げる時の全力投球で同じ初速は出ない。

位相を調整するにはそういう体力的な無理がある。しかしもっと大きな無理は、それに気付くことが出来ない知能的な無理である。だからいつまでも、どこまでも自分の最大パワーが出るところでスイングをしたいと思い続ける。筆者

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