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0393 ほとんどの円盤は落ち着きがない
一般的ゴルファーのスイングプレーンは、スイング中にほとんど間違いなく向きを変えている。丸いテーブルを立て掛けようとすると扱いにくいもので、転がるのは簡単にとめられるが、加減次第でスルッと向きを変える。
立て掛けた円盤の、特に少し斜めにした円盤の向きを安定させるのは至難の業だ。ゴルファーはスイングプレーンを考えるが、実際にはその円盤の上を腕が滑らかに動くかどうか、それを考える。
しかしそれ以前に、円盤は向きを変えている。それを考えるゴルファーは少ない。ゴルフ場で円盤の向きが変わらないゴルファーを見ることは滅多にない。たとえシングルでも、やはり動く。円盤の向きが変わらない方が珍しい。
映画の撮影などで、大きな鏡のような板を使っているのを見る。太陽光を反射させて被写体に当てるのだろう。あれを安定して支えるのはきっと苦労だ。大きな丸い鏡をスイングプレーンに見立てて地面に斜めに置き、それを両腕で支えるとする。
鏡の面が少しでも動くと反射光の位置がビックリするほど大きく動く。じっとしていてさえすぐ動いてしまう。イメージとしてのスイングプレーンを、果たして向きを変えずに回転させることは出来るだろうか。それはほとんど不可能だ。
ショットの方向性を考えるとき、あるいはボールにかかるスピンの角度を考えるとき、ゴルファーはスイングプレーンを再考する。けれども円盤の向きが正しいかどうか、とは考えるが、向きが変わることはほとんど考えない。
ゴルファーの円盤はバックスイングで向きを変えて、インパクトで再び元の角度に戻ってくる。スウェイ打法のように平行移動する場合、正しく戻ればボールは思い通りに打てる。しかし円盤の向きが変わってまた元へ戻る場合は、話がややこしい。
円盤はバックスイングで右へ向いていく。それがダウンスイングで戻る。極端な話、実際のゴルフスイングはそういう風になっている。これを美しいスイングプレーン型スイングと混同、ないし誤解している限り、ボールが当たらなくなったときに底なし沼に落ちる。
普通は円盤が向きを変えてまた戻る間もスイングはずっと円盤上を動いている。このイメージは悪くない。円盤の向きの変化を無視して作ったスイングで、もしも底なし沼に落ちたとしても、生きて返ってきたときには以前のスイングに収まることが多いが、それは偶然にせよスイングのイメージが悪くはないからだ。
ところが底なし沼から生還したゴルファーのスイングは時として非常に不思議なことになっている。バックスイングで右に向いた円盤の端から円盤の内側を通って真っ直ぐインパクトへ向かうシャフトがある。ショートカットしているのだ。
円盤の向きが変わったことに気付かないか、あるいは気付いていてもそれを元に戻す力が失われたとき、ゴルファーはこのショートカットスイングを作って底なし沼から脱出する。なお、円盤はスイングに引っ張られて最後は元に戻る。
このスイングはクラブフェイスのトウでボールを打つ危険がある。シャンクの逆だが、かなりヒドイ場合には見分けがつかない。定常的にこの形のスイングで上手にゴルフをしているゴルファーもいる。プロにもいる。スイングなんて、当たればいいんだ。 筆者

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