« 0524 空手チョップと平手打ち、アップライトとフラット | トップページ | 0526 不思議にうれしい、0047小松原プロへのアクセス »

アダム・スコットは危ないと思っていた。3打差あって残り2ホールというような場合、普通なら勝つ。逆転される場合は初優勝のプレッシャーがあるか、実際調子が悪かったか、それとも、それとも、ここの話が難しい。気が弱いと言えばそれで済んでしまうが、実はそうでもない。

私は長い間オーストラリアでテニスを教えていたので、オーストラリアのスポーツ選手には全く毛色の違う二つのタイプがあることに気付き、興味を持った。テニスもゴルフも、あるいはトライアスロンでもクリケットもラグビーも、不思議に二種類の偉大な選手達が存在するのだ。

以前どこかで書いたと思うが、あるときグレッグ・ノーマンがレストランと言うか飲み屋と言うか、そういうところで奥様とは別の女性と一緒に飲んでいたことに腹を立てた友人が、彼とケンカしたことがあった。友人は日本人と変わらない体型で、ノーマンとは比べようもなく、事は大きくならずに済んだ。

ノーマンは偉大なゴルファーだが、もっと勝てる力を持っていた。ほんの少しの何かがあれば、メイジャーをあと3個は勝てていたと、私は思っている。気弱なのではない。プレッシャーに弱いのでもない。

オーストラリアのピーター・トムソンは全英を5回勝った。大柄な選手だ。しかし私はオーストラリアゴルフ史上最高のゴルファーはブルース・クランプトンだと信じている。彼は大柄ではなかった。ジョン・ニューカムというテニス選手は全英を三度制覇したが、非常に大柄な選手だ。

ブリスベンの私のクラブから車で7分走るとマル・アンダーソンのクラブがあるので、しばしば遊びに行ったが、マルはノーシードから全米オープンを史上最年少で勝ったが、細身で背の高い人だ。

大柄なチャンピオンと小柄なチャンピオンが混在している。マーガレット・コートは何度も全英に勝っている史上最強の女子テニスプレーヤーだが、とても大きな人だ。ニューカムもマルも大男である。

それに対してケン・ローズウォールは私と同じ背格好である。ケンは全英以外のメイジャーを全て勝ったが、全英だけ勝てなかった。ただし、20年という時を隔てて二度決勝を戦った。トム・ワトソンのテニス版のような選手だ。オーストラリアでは彼を鉄人と呼んでいる。

小柄なチャンピオンは非常にセコイと言うか、計算高く、持っている知能の全てを勝つことに振り向ける。ケンはけちで有名だったが、私もお金のことでもめたことがある。一方で大柄なチャンピオンはボーっとしていると言うか、大らかな体質で、有り余る才能を幾らか無駄に垂れ流しながらも勝つ。

アダム・スコットは前者に属する。だからもしかすると勝てないだろうと思っていた。16番ホールからジョン・センデンに代わってもらったら勝ったのは間違いない。センデンはオーストラリアのもう一つのタイプの選手だから。

アダム・スコットにしろノーマンにしろ、気が弱いのでもプレッシャーに弱いのでもない。守りのための集中力に慣れていないのだろう。攻めるときの集中力は抜群だが、守れば勝てるという状況で、集中力のレヴェルが下がってしまう、そんな感じがする。筆者

« 0524 空手チョップと平手打ち、アップライトとフラット | トップページ | 0526 不思議にうれしい、0047小松原プロへのアクセス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0524 空手チョップと平手打ち、アップライトとフラット | トップページ | 0526 不思議にうれしい、0047小松原プロへのアクセス »