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0365 前向きパットの由来
私が使っている前向きパットはクローケー(croquet)スタイルと言うのだが、アメリカではサイドサドル(side saddle)と呼ぶ。意味はわかるがサイドとサドルという複合語で表現する。つまり元の意味は消えてしまう。そこに歴史の香りはない。
私はテニスコーチなので知っているが、ウィンブルドンの正式名称はオールイングランドローンテニスアンドクローケークラブである。前向きパットのスタイルがクローケーというスポーツから由来したものだと、そこでわかる。
クリケット(cricket)は南アとイギリスとパキスタン、バングラディッシュとオーストラリアで行われている。これもクローケーから派生したのかも知れない。私はクリケットの練習中にダイヴィングして右肩を痛めた。
脱臼はしなかったが軽く骨折して、仕事は出来たが、半年ほどサーヴを打てなかった。今の日本でも昔からの言葉が複合語で代用されるから、言葉から歴史的な意味をさかのぼることが出来なくなっている。
「元気が出る」という単語が英語にはある。Invigorateという単語は、元気が出るという意味である。日本語には単独でそれを意味する単語がない。必要がなかったのだ。日本人はいつも元気だったのかも知れない。
私が好きな英単語にdeserveがある。You deserveと言えば、あなたにはそれだけの価値がある、という意味だ。この単語も日本語にない。しかし全体的に見ると、日本語は英語に比べて桁違いに豊かだと、私は思っている。
補2
日本人には信じられないだろうが、クリケットの試合は一試合が朝から夕方日が暮れるまでずっと続き、それが4日間続く。とうとう最近ではワンデイマッチというのが出来たが、正式のテストマッチは昔と同じだ。
野球の一試合が朝から夕方までずっと続いて、それも4日間やらないと決着がつかないとしたら、そんなゲームに付き合える日本人はほとんどいないだろう。私は慣れた。ノンビリを通り越して、すごみさえ感じるでしょ。 
補3
「人の言うことを聞け」と言うが、この言葉は日本の歴史と日本語文化の難しさを如実に表す。まず「人」とは「人」でなく「他人」のことだが、「他人」と書くとどうもニュアンスが違ってしまう。
「聞け」というのには二つの意味があって、listen to と obey 従う、のようになる。意味が全然違うのに、単語は「聞け」しかない。それで使いづらい。
せめて「耳を傾ける」という意味の単語があればいいのだが、日本文化は歴史的に上からのお仕着せなので「聞け」というのが「従え」と同義語になっている。
一般的な意味の「人」を「人徒」と書くことにして、listen toの方の「聞け」を「聴け」と書く習慣が確立すれば、音は変わらないものの文字の場合に「人の言うことを聞け」は「人徒の言うことを聴け」で意味が確定する。
一方「俺の言う通りにしろ」の意味での「人の言うことを聞け」はそのままでいい。「人徒(ひと)」は私の造語だが、「成績」のように一般化してもらいたい。ちなみに「成績」は鴎外の訳語である。 筆者

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