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こういう風に打てばこういう風に飛ぶ、と思ってもそうはならない場合がある。ならないことの方が多いかも知れない。練習場で練習するゴルファーは一応そのスイングの結果を予想してスイングするのだが、予想に反すればすぐに別のスイングを試みる。つまり結果が良かったスイングを使う。なぜ失敗なのかは差し当たって問題ではない。

すぐに結果が見られる練習ではスイングは結果から選ばれる。いい結果が出るスイングを自分のスイングとするわけだ。ところが私のように練習できないゴルファーは考えるだけでスイングを作る。長い時間考えた末のスイングと、沢山の結果から選び抜かれたスイング、しかしいざ実践になったとき、どちらも予定通りには行かない。

調査結果の中から一番良い結果が出るスイングを使い、それがしばらく安定してくると、その結果に合わせたスイング理論を見つけだそうとする。実験から理論を見つける。一方先に理論があって、その実践が好結果であれば、理論が正しかったことになって、スイングはそれで決まりだ。

理論通りに行かないのは考えが足りなかったか、あるいはスイングするのが人間だからだが、結果から選ばれたスイングの不具合は調査が不十分だったからだろう。アイアンマットの上とターフの上とベアグラウンドの上と傾斜など、条件があまりに違いすぎる。だから結果からスイングを選ぶ場合、沢山ラウンドしているゴルファーが一番良いスイングを見つけだす。

昔は実験から理論が生まれた。精密な実験が出来るようになるにしたがって新しい理論も発見された。あるいは実験が理論を裏付ける有効な手段だった。しかし現代はもはや実験物理学は死語になってしまった。実験しようにも装置が作れない。数学的に生み出された仮説を証明する実験装置はあまりに巨大で、地球規模では作れない状況にある。

理論が作ったスイングも、実験から選び出されたスイングも、ゴルファーが年中同じ体調でなければ意味がない。しかし体調を維持するのはほとんど不可能に近い。そこでゴルファーは理論は理論として、あるいは実験結果によって選ばれたスイングはスイングとして取っておいて、その場の状況に応じたスイングをする。

このとき理論派は元々が机上の理論だからスイングを小さくしたり軽く打ったりするのにやぶさかでない。ところが実験派は実際にボールを打ち続けて見つけだしたスイングなのでフルショットする自信に揺らぎがない。実験が精密でなく、ライの変化を計算し尽くしていないことなどに気付かないから失敗する。

この点では理論派の方がスイングに遠慮があってその結果スコアはいい。三日にあけずラウンドしているゴルファーは精密な実験をしているわけで、そうなると今度は理論派よりもスコアは良くなる。アマチュアはリタイアするまで毎日ラウンドすることは難しいから、理論派の方がいいだろうと思う。

週に何度も練習場でボールを打つことはお勧めできない。練習場へ通う回数はラウンド数を超えない方がいい。その代わりに素振りを練習と考える。これは結果のない練習だから、こうなるはずだと確信が持てるまで考え、素振りを続けざるを得ない。

上手なシングルは週に三日は練習場に通い、週に三日はラウンドしている。もっと上手なシングルは月に一度練習場へ出かけ、週に一度ラウンドし、毎日素振りをしている。統計を取ったわけではないが、これが私の理論的な推測である。筆者

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