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どのスポーツでも練習以外に上達の道はないが、練習することの意義はスポーツそれぞれで違うし、レヴェルによっても違う。練習場で沢山ボールを打つゴルファーはスイングに慣れる。しかしどんなに慣れても必ず行き詰まる。行き詰まる前に誰よりもうまくなれるのは天才に限られるだろう。

誰でもコースでナイスショットを打つために練習するのだが、ゴルフの場合は練習でナイスショットすることは練習にならない。たとえばミスが70回に一度しか出ないとして、仮になぜそのミスが出たのか調べるのにミスを10回検証すれば事足りるとして、700球打たなければならない。そうすればミスに10回だけは会える。

しかしミスは何時出るかわからないし、原因が一つという保証はない。だから沢山打たねばならない。ひたすらミスに出会うために。原因が二つあれば1400球打たないと原因を調べられない。治せない。つまりゴルフの練習とはナイスショットを打つことではなく、ミスが出るまで打ち続けることである。

ナイスショットを喜んではいけない。そんなものはすべて見過ごして、まだミスが出ないと落胆するくらいでいい。仕方なくもう一球打つ。打たねばならないのだ。次もまたナイスショットなら、また打たねばならない。もう嫌になるほど打たねばならない。それもこれもミスが出ないせいなのだ。だからナイスショットは喜べないだろう。
それがゴルフの練習だ。はっはっはっ。筆者
ゴルフはアマチュアにとって減点スポーツであり、失ったものは取り返せない。従って万に一つのミスが命取りになる。ふと医療器械を思い出した。秋葉原で100円で買えるものと同じ機能の道具が医療用になると100万円出しても買えない。その差はただ器械の安定性信頼性であって精度ではないところがおもしろい。

アマチュアゴルファーのショットの精度がプロに劣るわけではない。ただ信頼性と言うか確実にそこへ飛ぶという点が格段に劣る。たとえばシングルとプロが100ヤードを100球ってどちらが一番ピンそばか、という勝負の行方はわからないが、グリーンに乗ったボールの数を争えばプロが勝つ。

1球のミスショットは10球のナイスショットでも取り返せない。そこがゴルフのおもしろさであり恐ろしさでもある。だからミスをして原因を見つけ、それを修正するまではゴルフ場に行きたがらなくていい。
補2
70球に1球のミスは練習場を想定した数値である。70球に1球のミスというとかなりうまいように思うだろうが、練習場でフルショットがきれいに飛ぶゴルファーのほとんどはゴルフ場ではミスが10倍になる。つまり7球に1球のミスになるのでワンラウンドで5回ミスをする。それでスコアを10打落とす。

92で回るゴルファーは82でも回れるはずだと信じても良い。私がそういう話を沢山書いて来たのは練習の方法次第で92と82は紙一重だと知っているからだ。少ない練習量でシングルのレヴェルまで行く人の多くはここに書いた話を知っている。そしてプロのレヴェルでは練習の意義はまた違ってくる。

アイアンマットはダフらない。ボールの手前でヘッドが地面に触れば、それ以降はまな板の上を滑ってボールを打つような形になってダフらない。ところがコースではヘッドが地面に刺さるので全部ダフリになる。

ラウンド前の日の練習は最悪だと書いているが、どうしても練習場でボールを打ちたいなら、全部がトップ気味の当たりになるよう調整する。そうすれば次の日のラウンドで被害は小さい。コースに出たらたぶんトップは出ない。ダフリも少なくて済む。

マットの上のボールを打つときにはボールだけ打つ。決してマットに触れてはいけない。これは普通の設備しかない練習場を効果的に利用するためのほとんど唯一の極意である。
補3
明らかに故障しているものは直しやすいが、症状が出たり出なかったりすると直せない。この場合、どちらでも直せる技術と、明らかに故障している方だけを直せる技術との差は桁違いだ。二桁違う。7回に一回出るミスと70回に一回出るミスと、それを直す技術の差もまた桁違いだ。

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