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0586 スティーヴ・ストリッカーのスイング
ストリッカーは勝ち星の割に目立たないプロゴルファーという印象がある。読者の中にも名前を聞いて顔が浮かばない人がいるだろう。しかし彼は現役のアメリカツアーで賞金獲得額のベストテンに入っているほどのゴルファーである。
アメリカツアーのプロゴルファー10人を思い浮かべても彼の名前や顔は出てこない。20人の中にもまだ出てこないと思う。なぜかというと、第一に彼が飛ばないゴルファーだからだ。
第二に、彼のスイングがつまらないからだ。私は自分のかなり変則なアイアンスイングを考えているとき、スティーヴのスイングに似ているかな、と思うことがある。ジム・フューリックのスイングが好きな私だが、ストリッカーの方が楽だ。
彼のスイングはコックを使わない。体のしなりも何も使わない。腕から先、クラブヘッドまで、アドレスの形のまま上げて下ろす。そういうスイングを経験したことのあるゴルファーはほとんどいないだろう。だからそれでどうなるかも知らない。
この方法は力が出ない。出せない。その代わりインパクトでアドレスの形を再現しやすい。ハンコを押すようなものだ。ルーク・ドナルドのスイングだって判で押したような、と言われるけれど、そのハンコの柄はゴムの棒で出来ている。
ところがストリッカーのハンコの柄は堅い木の棒で出来ている。ルークがストリッカーほど大柄で長い手足とパワーを持っていたら、きっとストリッカート同じスイングで間に合っていただろう。
私がアイアンとウッドでスイングを変えるように、ストリッカーもまたドライヴァーではやや関節の硬さがゆるむ。固めた関節がスイングの強さに負ける、その程度だが。お相撲さんのゴルフスイングがストリッカーに似ている。
いいスイング悪いスイングという話ではない。私はアマチュアだからこれでも間に合うが、プロになろうとしたらこのスイングでは間に合わない。体が間に合わないのだ。自分に適したスイングとは何か。
それは自分の財布の中をのぞき込み、将来的な収入も考慮に入れてどれを買うか決めるのと同じである。将来増える年収を過大に予測して大きな賭に出れば、大抵失敗して借金だけが残る。一生90を切れないようなことになる。
かといって財布の中の手持ちだけで買えるスイングはたかが知れている。それでは夢がない。夢はないが、そのスイングは現実に、その時点で一番いいスコアを約束するだろう。
そのうちにまた財布の中身が増えたら、今のスイングの上に継ぎ足すスイングを買う。小さな家を少しずつ増築していって、大きな家にすればいいのではないだろうか。そういう意味では、使い捨ての品物を買うのは正解でない。それでは積み重ねが利かない。 筆者

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