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今日はとうとうチタンドライヴァーのライ角を補正しました。このドライヴァーのライ角は61度もあって、普通のゴルファーには当たり前ですが、私は普通じゃないので変なものは使えません。それでずっと放っておいたのですが、事情があって日の目を見ることになりました。
その事情というのは1番ティーで起きるドホックです。左隣のホールのフェアウェイど真ん中に落ちるくらい曲がります。その後はドローするもののトラブルにはならないのですが、やっぱり何とかしたいと、念のためスライス専用のドライヴァーを作ることにしたのです。
チタンは硬くて加工が出来ません。それでシャフトを曲げることにしました。カーボンは曲げられないのでやむなくスチールを使い、ヘッドに差し込む分を引いてシャフトの先3センチの所を10度ほど曲げました。シャフトをヘッドに取り付けた後、どうせ48インチにするにはシャフトをつながなければならないので、どこでつなぐか考えました。
出来るだけ軽くしたかったのでスチールシャフトのステップ一つ目で切り、そこへカーボンシャフトを差しました。つまりヘッドから約40センチがスチールで、後はカーボンの、変なドライヴァーです。
一番気に入ったライ角にセットしたドライヴァーは、完成後に測ってみると56度弱のライ角でした。また元々はホックフェイスでしたが、改造後はスクエアフェイスに近くなっています。
ウッドにはホックフェイス、スクエアフェイス、そしてスライスフェイスがありますが、あまり話題になりません。それは数値がないからです。ホック度と言うべきものがあって、それは曖昧な度合いではなく、ロフトやライ角と同じ正確な角度です。ただこの角度には問題があって一般的にはなっていません。
もしも本当にスクエアフェイスのウッドがあれば、そのホック度は当然ゼロです。しかし残念ながらそうはいかないのです。普通のゴルファーがウッドを構えてみたときにスクエアフェイスだと思うウッドは、実はかなりホックフェイスで、ホック度はプラスの数値になります。

本当にホック度ゼロのウッドを持てばフェイスはひどく開いていてとても打てるような代物ではないのです。スクエアフェイスのウッドは売っていませんし作られてもいません。個人的興味で作ったもの以外誰も見たことはないでしょう。

ゴルファーがスクエアフェイスだと思うウッドはホック度プラス10度程度のウッドです。酸性アルカリ性でもリトマス試験紙なら赤青でわかりやすいですが、数値となるとpHになって、中性がゼロにはなりません。中性はプラス7です。
ホックフェイスという表現はスクエアフェイスがあって初めて出てくるわけですが、スクエアフェイスはロフトゼロの、垂直に立っているクラブフェイスを想像し、その平面を空間的に広げたその面にシャフトが含まれている、つまり鉛筆で平面に線を引いたような恰好でシャフトがクラブヘッドに付いていることを意味します。
クラブを構えたときに、シャフトがその垂直に立っている平面の中から出て左側に傾けばホックフェイス、逆に右に傾けばスライスフェイスです。人間の左腕が体の左端に付いているために本当のスクエアフェイスはスライスフェイスに見えます。
ボールを左足の小指の延長線上に置いてアドレスし、左腕を真っ直ぐ伸ばして構えればスクエアフェイスは本当にスクエアフェイスになりますが、ボールを少しずつ右へ、体の正面の方に動かしてくると、そのたびにスクエアに構えたときのホック度は変わってきます。
平均的なボールの位置が左足かかとの延長線上ならば、その状態でスクエアに構えるとそのウッドはホック度ゼロではなく、ややプラスになっているわけです。
今日作ったドライヴァーはライ角もフラットになって10円玉3枚程度で、これならシャフトのしなり、垂れ下がりを考えても気分的に無理はないし、ホック度も小さくしてあるので普段通りのスイングでスライスするか真っ直ぐか、どちらかだと思います。余程工夫しないとドローにはならないでしょう。

だめ押しにシャフトは普段より軟らかいのを差しました。硬いシャフトがなかったからですが、スライスがひどければスティフに替えます。

ホック度は角度ですからウッドに「ホック度」表示を付けてくれれば商品を見なくても打ちやすさがわかります。もう何十年も新しいクラブを買ったことがないのでわかりませんが、現在はメーカーがそういう表示を付けているだろうと思います。
ドライヴァーショットに影響する要素で最大なのは「ホック度」で、次に「ライ角」「シャフトの硬さ」「シャフトのキックポイント」、そして最後が「バランス」と「総重量」です。ライ角が大きくなるほどヘッドのキックが激しくなります。ライ角ゼロではヘッドのキックもゼロです。このキックとはシャフトのキックとは方向が違います。
スキーのストックの先には雪に潜らないための丸い輪がありますが、ヘッドのキック方向はその輪の回転方向で、それはケプラーの法則でキックします。シャフトのキックはシャフトの軸を中心としたクラブフェイスの回転方向から見れば常にゼロです。

むしろシャフトのしなり、トルクに関係します。ですから「ライ角」が「シャフトの硬さ」や「キックポイント」よりも大きくショットに影響します。
ライ角と身長の関係はあまりシヴィアではなく、20センチ程度の差は許容範囲ですが、身長190センチあるゴルファー用に作られたライ角60度のドライヴァーを170センチの私が使うには無理があります。

日本人用に170センチ基準のドライヴァーを作れば155センチから185センチ程度までのゴルファーすべてに快適なドライヴァーとなるのですが、日本のメーカーはアメリカ仕様が好きなのか、不思議な話です。 筆者

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