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0380  シャンク2011秋
シャンクについて40年も悩み続け、そのたびに結論を出した。しかし最後の結論さえ複数になってしまって、もう面倒だから「シャンク」のあとに年代を記入することにした。またあとから次の結論が出るかも知れないから。
結論は間違いというわけではない。真実の周りをうろうろして、だんだんと近づいてきたその残骸である。だから古いものを読み返して「しまった」と思うことはない。ただ一人で笑ってしまうことはある。
最初の頃、シャンクはインサイドアウトのスイングが行き過ぎて起こると言ったNHKのレッスンプロにかみついた。現在ではシャンクは土台が動くから起こると思っている。シャンクの不思議さはそこから生まれる。
腕の振りが土台を動かす要因になることは当然ある。インサイドアウトに振れば確かに体は前方へ押される。しかしだからといってスイングを変える必要はないし、スイングで少し手前を打つなどはもってのほかだ。
スイングはいつもと同じなのだ。ただ体という土台がシフトしている。スイングの軌道の変化などには気付くが、土台の前後へのスライドは気付かない。地球の自転に気付かないくらい、気付かない。
とにかく土台が動くからシャンクする。まだ若いならば、思い切って土台が動かない、動きにくいスイングに変えてもいいし、面倒ならほかのどんな手を使っても構わない。土台が動かなければそれでいい。
脚力を付ければ動きにくくなるだろう。それでもいい。土台が動いたのを素早く関知してスイングにフィードバックできればそれが簡単そうだが、頭の中の高速コンピュータが仮に十分高速でも、伝達時間は少なくとも100ミリ秒かかる。それでは間に合わない。
その代わりに「現場での素振り」も効果がある。素振りでこの一打がシャンクすることはわかる。ただ、一番いい対処法が見つからない。
私はコースではほとんどシャンクしなくなったが、先日フェアウェイ左のバンカーから5番アイアンでシャンクが出た。ドローボールで左のフェアウェイバンカーに入るとつま先下がりのライになりやすい。
つま先下がりはいよいよ土台が前に落ちやすい。私はそのときシャンクのことを忘れていた。しかも「現場での素振り」がやりにくいバンカーだった。だからシャンクした。
世の中には「私はシャンクでゴルフをやめました」という話があるほど、実際シャンクは当人にとって深刻な問題だ。ゴルフをやめないまでも、シャンクを気にしていては上達どころではなくなり、ゴルフがつまらなくなる。
「土台が動く」という話を信じられないシャンカーがいたら、試しに両足の親指に鋲(びょう)を付けてスイングしてみるといい。鋲そのままでは血だらけになるので、鋲の先を1ミリ残して切ってしまう。尖った先にヤスリをかけて少し丸くしてもいい。
これを親指の裏にガムテープで貼り付ける。その上から靴下をはき、靴を履く。慣れればコースでも歩けるだろう。シャンクは突然やってくるが、実際には少しずつ土台はシフトしている。
初めのうち鋲が当たる感じはなかったとしても、どこかで感じるようになったら、危ない。あるいは本当に突然鋲が刺さることもあるだろう。こうして練習するうちに土台が動かないスイングを作れるかも知れない。
少なくとも、鋲が刺さったときにシャンクが出ることは確かめられる。土台が動くのであって、スイングの軌道が変わったのでも、腕が伸びたのでもない。土台が動く、それ以外の様々な話は土台を動かす原因の一つに過ぎない。だからそれだけ治してもほとんど無駄だ。私がずっとそうだったのだから。 筆者
「シャンクこの摩訶不思議なミスショット」の原稿はまだ見つからないが、出てくれば、そこには土台を動かさない沢山の方法が書かれている。シャンクを治そうと奮闘してきた残骸は、まだ私が土台が動くということを知らない頃に書いたものなのだが、読めばそれなりにおもしろいはずだ。

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